Dynamics 365 release wave1 plan_HR

こんにちは。室長こと、吉島良平(Microsoft MVP for Business Applications| Microsoft Regional Director) です。いよいよ今週27日(木)は【Microsoft AI Tour in Tokyo】が開催されますね。マイクロソフト米国本社からサティア・ナデラCEOが基調講演を担当されるので、Tokyoビッグサイトは盛り上がると思います。

さて、Dynamics 365 (CRM/ERP) 2025 wave1についてそれぞれのアップデートを2月前半から本DX365Life Blogにてご紹介してきました。多くのアクセスがあり、大変ありがたいなと思っています。
- Dynamics 365 Business Central
- Dynamics 365 Sales
- Dynamics 365 Field Service
- Dynamics 365 Customer Insights-Journeys (旧Dynamics 365 Marketing)
- Dynamics 365 Customer Insights-Data
- Dynamics 365 Finance
- Dynamics 365 SCM
- Dynamics 365 Contact Center
- Dynamics 365 Customer Service
- Dynamics 365 Project Operations
4月から一般公開される機能群も結構多いという理由もあるのですが、実は本日の日本時間の深夜から【Microsoft MVP Summit】【Microsoft Regional Director Summit】が米国のシアトルで開催されます。私はビジネスアプリケーション領域でアワードをいただいている身なので、サミット開催前に今回のアップデートについて知識を体系的に整理しておくという目的がありました。マイクロソフトの製品へのフィードバックはとても重要ですからね。当然、弊社製品はマイクロソフトのビジネスアプリケーション群を活用して開発しているので2025wave1の公開に伴う『弊社製品への影響』『お客様にメリットが出せる新機能』を合わせて確認しています。
という事で本稿では、Dynamics 365 Human Resourceのアップデートについて確認をしていきたいと思いますのでお付き合いいただけますと幸いです。ERP側にもちょっとした従業員管理モジュール(BC)や人事管理モジュール(FO)がありますが、Dynamics 365 HRのほうがERP側の機能群よりも進化が激しいように思います。
≪Copilot in Dynamics 365 Human Resources≫
本アップデートは採用アプリの拡張です。人事管理者、採用担当者、採用管理者は、Copilotで候補者の適合率に関する自動計算機能と職務記述書の自動生成機能を利用できるようになります。

職務記述書の生成では、手入力を必要とせずに包括的で構造化された職務記述書を迅速に作成します。これにより、採用プロセスが合理化され、全体的な効率が向上します。
面接アシスタントは、応募者が応募する役職と応募者の経験に基づいて、事前に作成された面接の質問リストを面接官に提供します。
オンボーディングエージェントは、既存のオンボーディングガイドを活用し、ユーザーフレンドリーなインターフェイスを提供します。このインターフェイスには、保留中のタスク、期限、新入社員向けの個別のヒントが表示されます。ドキュメントの収集、トレーニングスケジュール、チームメンバーへの紹介文章が自動化されることで、スムーズで効率的なオンボーディング エクスペリエンスが実現します。



このエージェントのメリットとしては、管理作業の負荷が軽減され、新入社員の迅速な統合が可能になり、より魅力的なオンボーディングプロセスが提供される点が挙げられます。また、Microsoft Teams に直接統合することで、オンボーディングプロセスが合理化され、エラーのリスクが軽減されます。
オンボーディングエージェントは、次のような機能を提供します。Microsoft Teams に埋め込まれており、チャットインターフェイス経由でアクセスできます。ドキュメントの送信、トレーニングモジュールの完了、ポリシーの確認などの反復タスクを自動化し、すべての新入社員が同じ情報と経験を受け取れるようにします。また、オンボーディングプロセスを特定の役割と部門に合わせて調整し、カスタマイズされたコンテンツとリソースを提供します。さらに、新入社員と人事担当者がオンボーディング タスクの完了状況をリアルタイムで追跡できるようにし、アプリ内通知とリマインダーで新入社員の進捗状況を把握することができます。
採用マネージャー向けのオンボーディング エージェントは、Microsoft Teams 内で新入社員のオンボーディングプロセスを効率化するために設計されています。

これにより、採用マネージャーは新入社員に割り当てられたオンボーディングアクティビティを効率的に管理および追跡できます。また、新入社員向けの紹介メールの作成をサポートし、スムーズで心地よいスタートを確実にサポートします。


このリリースには、従業員に割り当てられたオンボーディングアクティビティの追跡機能と、チームの新入社員向けの紹介メールの自動下書き機能が含まれています。
自動評価により、初期レビューの時間が短縮され、選考プロセスが効率化されます。アプリケーションには、評価を作成および管理するセクションが追加され、職務要件に合わせてカスタマイズできます。標準化されたテストにより偏見が排除され、スキルと能力に基づいて応募者を評価できそうなので、めっちゃいい!


候補者評価では、高度なAIアルゴリズムを使用して履歴書を迅速かつ正確に分析し、候補者のスキル、経験、資格を評価して求人内容とマッチングします。これにより、候補者の適合性を確認し、必要な資格を満たしているかどうかを評価します。さらに、動的なフィルタリングオプションを提供し、候補者の検索を特定の基準に基づいて絞り込み、リアルタイムの更新を提供します。
≪Optimize Human Resource Operations≫
Dynamics 365 HRからMicrosoft Entra ID(Azure Active Directory)へのユーザープロビジョニングの事ですね。これまでは、従業員マスタの作成、更新、削除を手動で実行し、Microsoft EntraとDynamics 365 Human Resources に従業員データを個別に入力する必要があり、CSV ファイルのアップロードやカスタムスクリプトなどを使って、従業員データを同期していました。この手続きは結構エラーが発生しやすいので、今回のアップデートは助かります。情報の登録はなるべく一か所に寄せたいですからね。
マネージャーは Dynamics 365 のマネージャー用のセルフサービス機能を使用して、採用リクエストを送信します。これにより、採用チームに採用活動の開始を知らせることができます。
採用担当者は、モデル駆動型のPower Apps アプリを使用して、求人情報や社内求人情報、面接のスケジュール、フィードバックの収集、候補者パイプラインの管理を行います。これにより、採用プロセス全体が一元管理され、効率的に進められます。
候補者は、Power Pages上に構築された求人ポータルを使用して応募し、自分の応募状況をリアルタイムで追跡できます。このポータルは、候補者が必要な情報に簡単にアクセスできるように設計されており、応募プロセスをスムーズに進めることができます。
このシステムは、各人の働き方に最も合うように調整されており、企業はビジネスニーズに合わせて拡張およびカスタマイズできます。例えば、特定の役割や部門に合わせたカスタマイズが可能であり、企業の特定の要件に応じて柔軟に対応できるという事です。

Power Pagesがもう少し進化したら利用したいなという感じですね。あとは、自社のウェブサイトにどのようにマージするかを検討しなくてはなりませんね。別のウェブサイトを立ち上げてという設計だと、会社のブランディングのポリシーを疑ってしまう事に繋がりますからね。
Viva Connectionsとの統合で、人事データへのアクセスが一元化され、アダプティブカードを通じてパーソナライズされた情報が提供されます。

これにより、従業員は、アダプティブカードによってニーズに合わせた情報が提供され、同じ詳細を取得するために Dynamics 365側にサインインが不要となり、人事関連のすべてのデータを1か所で運用管理することができるので便利になりますね。
全体的にUX/UIがシンプル且つ美しく改善された印象です。Entra IDとの連携がやっと来るぞという事で、利用していくタイミングとしては良いように思います。この領域におけるCopilotの利活用メリットは相当ありそう。LinkedInが日本市場で広がりを見せれば、戦略的な採用活動ができるようになるのではないでしょうかね。
という事で、本稿はこのくらいで。Let’s Enjoy our DX365Life!
