Dynamics 365 release wave1 plan_CI_Data

こんにちは!室長こと、吉島良平Microsoft MVP for Business ApplicationsMicrosoft Regional Director) です。今日はとても暖かく、春を感じる一日ですね。しかし、花粉症をお持ちの方にはとても厳しい季節になってきましたね。そして日系企業の多くの皆様にとって今期は残り1週間余りとなってきました。皆さま、最後の追い込み、大変お疲れ様です。

さて、いよいよ今週3月27日(木)は、【Microsoft AI Tour in Tokyo】が東京ビッグサイトで開催されますね。申し込んだけど、抽選に漏れたという残念な声を結構聞きましたが、サティアナデラ氏(マイクロソフト会長兼CEO)の基調講演《AI変革の時代をリードする》のライブ配信があるようなので、現地に出向けない方は、👇を是非ご覧いただければと思います。花粉症の方にとっては自宅やオフィスから視聴できるのはいいですね。

私の主戦場であるマイクロソフトビジネスアプリケーションのDynamics 365 (CRM/ERP) 2025 wave1の新機能について、Dynamics 365 Business CentralDynamics 365 Sales,Dynamics 365 Field Service,Dynamics 365 Customer Insights-Journeys (旧Dynamics 365 Marketing) と解説してきました。投稿に予想以上のアクセスがあり、正直びっくりしています。

前職時代に書いていたBlogの読者様と比較すると、お仕事柄もあってオートモティブ業界にお勤めの皆様からのアクセスがかなり増えているのですが、どうやらPower Platformユーザー様がDynamics 365 (CRM/ERP)側の情報を求めはじめているのではないか⁈と思っています。確かに、Power Platformを使えるならば、自社の業務システムをCRM/ERPをDynamics 365 にする事で享受できるメリットはとても大きいので腑に落ちます。

とてもいい傾向だなと個人的には思っています。何故ならDynamics 365(CRM/ERP)があくまでも情報系・基幹系のコアであり、業務とシステムの間のGAPを保管するのがPower Platformだからです。読者様に有益な情報を少しでも発信できるように業務終了後の深夜から朝にかけてコツコツと書いていきたいと思いますので、今後とも宜しくお願い致します。

一昨年度、マーケティングアプリが、AIを含めたデータの利活用促進を考慮し、Customer Insightアプリに統合されました。ロゴが変わって、ラブ注入💘と表現をさせていただきました。

マーケティング領域の機能群の名称は、Dynamics 365 Customer Insight-Journeyとなりました。アップデートについては既に解説済みなので、今日はDynamics 365 Customer Insight-Data領域について個人的な見解を含め、纏めていきたいと思います。

Customer Insight領域は、あらゆる業界で喫緊の課題になっています。弊社では<顧客×車両×360度分析>を重要視しています。企業の戦略部門とITの企画部門は、この領域に取り組む必要があります。ターゲットを会社として意思決定し、ゴールに向かってマイクロソフトのサービス群でお客様タッチポイントをどう取得していくか?という戦い(ゲーム)に挑んでいくことになるはずです。まずは👇をご覧ください。全体のイメージを掴んでいきましょう!

≪Copilot and AI innovation≫

獲得したデジタルタッチポイントを基にCopilotがインサイトを出してくれるようになりました。以前はできなかった事です。前述のラブ注入💘効果で、顧客の購買トレンド・生涯価値・直近のアクティビティに関する情報を簡単に取得できるようになったので、データに基づいたアクションプランが取れます。パーソナライズされたエクスペリエンスを顧客に届ける事はとても大切ですよね。ミーティングの準備も楽になり段取りが良くなるはずです。また小売販売のようなカウンターセールスでスピーディーな対応が求められる状況においても、大きなメリットが出せるはずです。来月からプレビューが始まり、7月から一般公開になる予定です。

Autonomous agentは、自律型エージェントと訳出しますが、2025年度間違いなくキーワードになるコンテンツです。この公開は秋頃になるのでwave1ではないと思いがちですが、今のところ9月にプレビュー、12月に一般公開の予定です。マーケティング・営業・サービスの業務担当に自律型エージェントがインサイトを提供、ビジネスプロセスを必要に応じて自動化していくことができるようになります。

個人的には、Microsoft Copilot StudioでCustomer Insight -Dataをナレッジとして利活用できるようになることがとても大きいと考えています。ラブ注入💘効果そのものです。

Microsoft Copilot Studio 👉カスタムまたはカスタマイズ可能な自律エージェントのナレッジデータに、Dataverse の顧客プロファイル、セグメント、メジャー、その他の分析情報を追加できるようになります。

エージェントを起動または更新すると、エージェントを活用する全てのユーザーは、業務遂行に必要な顧客情報に即にアクセスできるようになります。

自律的なアクションの実行、統合顧客データプラットフォームのインサイトの変化に対応するエージェントを作成できるようになります。

個人的には、戦略担当とIT企画でリソースのエネルギーを全振りしたいところですが、ゴールを実現するために必要なデジタルタッチポイントが未定義、それらを収集できていない場合は、必要なアプリインフラのデザイン、構築、導入、展開を急ぎましょう。

UnknownをKnownにする戦いに挑んでいきましょうね。

≪Faster time to insights≫

データ出力・データ入力・データ抽出時にファイアウォールの裏側にあるAzure Storage Containerに接続するケースが想定されますよね。この内容は、安全で合理化されたアクセスを担保するための拡張で、セキュリティーライフサイクル管理の向上に繋がる内容です。Azure Managed ID を利用してデータ接続を管理することで、アクセスがエンタープライズポリシーによって制御および制限できるようになるので、保存されたシークレットが排除され、関連付けられたリソースが削除されたときにアクセス制御も削除することが可能になります。シームレスな認証で、他のAzure Serviceとの連携にメリットが出る感じですね。

データのクリーンアップ作戦を行いましょうという内容です。古いデータ、不完全なデータを分析の対象データから排除するための拡張です。処理時間の短縮、出力データの改善効果が期待できます。

来月からプレビューになりますが、フィルターの条件式の値のリストは、文字列データのみに有効なので、もう少し改善が必要です。2025年度中に実用に耐えれるレベルになるように製品チームにフィードバックをしていきます。

以前、私もウイルスソフトウェアを開発する会社のプロジェクトで、顧客データの移動・統合・変換にかかる労力の膨大さを痛感しました。なので、7月にプレビューになるこの機能の有難みが良く分かります。待ち遠しい。。。Microsoft Fabric OneLakeに保存されたデータに、データコネクタでアクセスできれば、データのコピーが不要です。データの差分だけ処理をすればデータの統合とインサイト取得までの時間を大きく短縮できるはずです。Fabricのショートカットとミラーリング機能を合わせて利活用すれば、多種多様な外部ソースデータも分析対象として取り込めますからね。

Delta形式のデータで増分データの更新処理、顧客統合データの処理を高速化できるようになります。変更されたソースデータに限定して処理、Delta形式で統合できるので便利です。全てのデータ形式をDeltaに統一する必要があるので、Delta LakeとDataverseコネクタを使ってCustomer Insight-Data側にデータ収集すればいいという事になります。一般公開される7月の時点で、セグメント、メジャー、アクティビティ、予測の増分処理が対応可能になるかがポイントになるでしょうね。これらがないと、実運用には厳しいでしょうから。ただ、とっかかりとしてはいいので、取り組みのスピードを落とす必要はありませんね。

Fabric OneLake の Customer Insights – Data を活用すると、多数のストレージ アカウントにデータが存在することで生じるデータサイロ(バラバラ殺データ事件)を回避し、統合されたプロファイルと分析情報をすべての分析データの単一の場所にまとめることができます。顧客統合データプラットフォームの肝がここです。だからFabricを使いましょうという流れなのです。そもそも、マイクロソフト製品だけでITビジネスインフラを構築していれば、ここにそんなに労力をかける必要はなくなります。

Data Lakeへコピーする特定のデータ出力テーブルを選択できるようになります。書き込むデータ形式(CSV・Parquet・Delta Parquet)も選択できるようになるので結構多方面にメリットがでます。不要なテーブルの同期をなくすことで、分析すべき対象のデータをより早く取得できます。使わないテーブルのストレージをなくせば、コストの節約になります。結果として、同期時間の短縮、ストレージ コストの削減、データ形式の ETL の削減等により、業務部門と分析班の生産性が向上し、Customer Insights – Data への投資からより多くの価値を提供できるようになります。8月プレビュー、11月公開ですか。秋のイベントでは、この領域の話が盛り上がりそうな気がします。

≪Personalized Customer Experiences≫

ラブ注入💘効果そのものです。Dynamics 365 Customer Insight₋Journey(旧Dynamics 365 Marketing)側で収集したデジタルタッチポイント(メール開封履歴・クリック)などのデータを活用して、セグメントやメジャーを作成することで、よりパーソナライズした顧客へのアクションを遂行することができます。

以前、マーケティングの投資効果判断は結構な仕組みを構築しないとできなかったのですが、最近はお手軽に実装ができるようになってきました。販促活動への顧客の反応やエンゲージメントの結果から現場レベルでの判断を随時変えていく事は非常に重要です。立案した戦略は必ずしも正解とはならないので、柔軟に見直しをかけていかなくてはなりません。顧客が出すシグナルをタイムリーに収集し、マーケティング担当もマーケットや顧客一人一人に合わせたアプローチをとっていくためには、こういう仕組みが不可欠なのです。

全体的に👆のリリースが秋頃に山場を迎えそうなので、春から徐々に取り組みを始めていく事がいいように感じました。今年はラブ注入💘効果が沢山出てきそうな気配がするので、個人的にもとても楽しみです。

それでは、今日はこのくらいで。Let’s Enjoy our DX365Life!

dx365jp
  • dx365jp
  • 24年ほど、Microsoft Dynamics ERP(NAV/AX)+CRMの導入コンサルティングに従事し、日本を含む34か国において導入コンサルティングを経験してきました。グローバル環境における“プロジェクト”と“マーケティング”を生業としております。

    最近は、【CRM/MKTG(攻めのDX)⇔ ERP(守りのDX)】+【ローコード】というDX365な活動に奮闘中です。Microsoft Dynamics 365 ビジネスで地球を90周中です。#DX365 #DynamicsIoT

    Microsoftの運営する外部技術者グローバル組織「Microsoft MVP(*日本165名/世界3023名)・ Microsoftのトラスティッドアドバイザーである「Microsoft Regional Director (*日本4名/世界189名)」として、複数のITコミュニティーにて活動中。(*2022/07/06時点)

    プロフィールはこちら→bit.ly/Dynamics365JP