Dynamics 365 release wave1 plan_ProjectOperations

こんばんは。室長こと、吉島良平Microsoft MVP for Business ApplicationsMicrosoft Regional Director) です。今週もはじまりました。3月決算の皆様はラストスパートという感じでしょうか?

あ、そういえば、今日からマイナ免許証(免許証に代わり免許情報の記録されたマイナンバーカード)にするか、それとも免許証とマイナンバーカードの二重持ちにするか選べるようになりましたね。『マイナンバーカードと運転免許証の一体化』について警視庁のウェブサイトに記載があります。メリットとディメリットがありそうな気がします。皆さんは今後どちらにされますか?

僕はどっちでもいいんですが、海外でIDの代わりに使えるカードであってほしいなと思う事がよくあります。海外でお客様やベンダー様を訪問する際に、ビルの受付で毎回パスポートを預けて、入館証をいただくのが嫌なんですよね。小心者なので、“返却してもらえなかったら帰国できなくなるなぁ”といつも思います。あ、脱線しました。ごめんなさい💦

さて、Dynamics 365 (CRM/ERP) 2025 wave1についてそれぞれのアップデートを確認してきました。

本稿では、Dynamics 365 Project Operationsについて新機能を一緒に追いかけていきたいと思います。

Dynamics 365 Project Operations(通称PO)を考える際に、いつも個人的に悩む事があります。それはDynamics 365 のERP、中小企業向けのDynamics 365 Business Central 、エンタープライズ企業向けのDynamics 365 Finance Operations ( Dynamics 365 Finance + Dynamics 365 SCM)にもプロジェクト管理モジュールがあるという事です。

選択肢としては、基幹システムの刷新であればERPを選択するのも一案です。既存の業務システムを残しつつ、プロジェクト管理機能だけを導入したい場合にこのDynamics 365 Project Operationsを活用するというのが通常の流れでしょうかね。でも、その場合でも財務会計・管理会計データは会計システムに連携しないといけませんよね。また工事のように在庫管理が伴う場合であれば、既存の業務システムと連携させる事も考えないといけませんね。この事は、Dynamics 365 Field Serviceを導入する際にもぶち当たる課題なので、まずはアプリのデザインパタンを整理する必要があります。ただ長年このマーケットで仕事をしてきた個人的な意見としては、プロジェクト管理モジュールやフィールドサービスモジュールは、ERP側での機能が格段に良くなるという雰囲気はなく、Dynamics 365 Project OperationsやDynamics 365 Field Service側に拡張が圧倒的に多いという事です。ゼロから開発してきたので進捗が目につきやすいという事もあるかと思います。いずれにしても、メリット・ディメリットがしっかりと社内で議論して結論を出していただければ幸いです。

それでは、一気にいきましょう!

≪Copilot in Project Operations≫

Copilotと自立型のエージェントを活用し、Microsoft OutlookカレンダーやMicrosoft Teams会議から作業を自動的に検出し、請求書処理の生産性を向上させます。これにより、タイムシート作成と送信が自動化され、プロジェクトマネージャー、コンサルタント、請求業務の管理者を悩ませるリマインダーが不要になります。

さらに、電子メールや領収書のスキャンから経費精算の作成、提出プロセスをスピードアップします。プロジェクトマネージャーは、確認が必要な承認にフラグを付け、その他の承認を自動的に許可するルールを作成することもできます。

これらの高度なテクノロジーは、自然言語推論と自動化処理を通じ、プロジェクトサービスを主たる業務とする企業の請求書発行処理の効率化、訂正処理を最小化、関係者のフラストレーションや、月末の突発的な作業を排除する事に役立ちます。

≪Optimize Project Operations≫

Dynamics 365 Finance側から記帳した仕訳データをDataverse側に返して、プロジェクトコストの把握を容易にする。

今回のリリースで、使いやすさが向上し、ワークフローが合理化され、重要な情報にすばやくアクセスできるようになるため、契約管理が強化されます。

ネストされたグリッドでは、契約ラインごとに詳細な見積りの内訳を整理された形式で表示します。簡素化された詳細作成機能により、1つのグリッドから直接新しい契約明細の詳細を作成できます。価格の上書き機能を使えば、グリッド内で直接、契約明細の詳細に価格調整を適用できます。

契約KPIは、より適切な意思決定を行うために、重要なKPIを概要ページに表示します。契約の締結機能により、契約を簡単に締結して、ライフサイクル管理を効率化します。ヘッダー情報は拡張され、契約ヘッダーで粗利益と総コストを表示します。

請求の透明性が向上し、契約の現請求ステータスにリアルタイムでアクセスできるようになります。また税金の可視性も向上し、契約明細グリッドに「税金」フィールドを表示します。

効果的な契約管理に繋がればいいですね。

プロジェクトとタスクの開始・終了日時は、保存前にGMTに変換され、その後ユーザーのタイムゾーンに再変換されます。しかし、一部の統合とカスタマイズでは、このフィールドから日付のみを取得するため、GMTへの変換で日付が変更されると問題が発生します。

この問題を防ぐために、新しいフィールド(プロジェクトおよびプロジェクト タスクの開始日と終了日をタイムゾーンに依存しない方法で保存する)が作成され、開始日時と終了日時をGMTに変換せずに保存します。これにより、タイムゾーンの変換による日付の変更を心配することなく、日付のみを取得できます。

複数国のリソースでPJメンバーを構成すると、はまり易いので、今回のリリースはとてもいいですね。

この機能により、調達カテゴリで購入製品の受領書が転記される際に、システムでプロジェクトコストを記帳できるようになります。現在は仕入先請求書を転記する際にのみプロジェクトコストが更新されますが、この機能では販売額と対応する財務取引も生成されるため、顧客は仕入先からの請求書を待たずにプロジェクト請求書を顧客に発行することができるようになります。

これまでは、財務ディメンションのデフォルト設定方法に限られたオプションしかありませんでしたが、この機能を使用すると、契約やプロジェクト、コストと収益のプロファイルなどの基準に基づいて財務ディメンションのデフォルト設定方法を決定できるようになります。

また、契約明細やプロジェクトからディメンションをデフォルト設定するかどうかを決定する基準を設定できるのでデータの信頼性が向上しますね。これからは、管理会計に有効な機能です。

更に、T&Mの契約明細にディメンションを設定する機能や、収益認識に契約明細を使用する機能も追加されるようです。

経費管理インターフェースと同等の機能が実装されるようです。そうあるべきですよね。やったぜ!

プロジェクトを作成すると、そのタイムゾーンは作業時間テンプレートで定義されたタイムゾーンに基づきます。タスクを作成すると、開始時刻、終了時刻、そして1日の作業時間はプロジェクトの作業時間によって決まります。このタイムゾーンの設定により、タイムゾーンの違いが原因で契約の時間境界が一致しない場合、拡張シナリオの適用が難しくなることがあったのですが、今回の拡張でそこを改善していくようです。

上記と同じような内容です。リソース要件とリソース予約のタイムゾーンに依存しないフィールドを使用すると、プロジェクト所有者は、プロジェクトのリソース要件、詳細、予約、および関連テーブルのデフォルトの開始日と終了日を設定できます。組織が複数の国に跨っているとタイムゾーンに依存しない日時管理が必要になりますからね。

プロジェクト契約のマイルストーン日付フィールドはユーザーのローカル時間を使用しますが、請求書の同じフィールドはタイムゾーンに依存しません。そのため、プロジェクト契約の請求書スケジュールを画面から直接見ると、マイルストーン日付に矛盾が生じることがあります。今回の機能拡張で、両方のエンティティのマイルストーン日付の整合性を保ち、マイルストーンの請求をより正確にするのに役立つと言えるでしょう。

プロジェクトをコピーする機能が改善されます。ユーザーインターフェイスでは、ユーザーはソースプロジェクトと対象プロジェクトを選択できます。

また、チームメンバーのマッピングについても選択肢があります。具体的には、チームメンバーをコピーしない、一般的なチームメンバーに置き換える、またはソースプロジェクトの名前付き/汎用チームメンバーをコピーすることができます。

タスク詳細ビューのカスタマイズができるようになります。

タスクグリッドでタスク名の横にある (i) アイコンを選択すると、タスクの詳細ウィンドウが開き、詳細情報を入力できます。このウィンドウはWeb用Microsoft Projectの一部であり、iframeに埋め込まれているため、カスタマイズはできません。今回のリリースでは、カスタマイズ可能なタスクフォームが導入される予定です。このフォームには重要なタスクの属性が表示され、ユーザーはカスタム列を表示および編集できます。これにより、ユーザーはプロジェクトタスクを1か所でより簡単に管理および追跡できるようになります。

現在、別のプロジェクトのタスクを新しいプロジェクトに取り込むには、タスクグリッドに手動で詳細を入力するか、スケジュールAPIを使用する必要があります。プロジェクトのコピー機能を使って同じタスクを持つ新しいプロジェクトを作成することもできますが、これには制限があります。例えば、不要なタスクや余分な情報も含めてプロジェクト全体がコピーされてしまいますし、複数のプロジェクトのタスクを新しいプロジェクトに結合することはできません。

新しい機能では、ユーザーが1つ以上の既存プロジェクトからタスクを選んで新しいプロジェクトにインポートできるようになります。これにより、時間と労力を節約できますね。ユーザーは、公開ドキュメントで指定されているプロジェクトごとのタスク制限を守りながら、インポートするプロジェクトとタスクを選択できるようになるので使い勝手があがりますね。

この機能は段階的に実装されるようです。フェーズ1では、プロジェクトごとのタスク数、タスクごとの割り当て数、プロジェクトごとの割り当て数の制限を引き上げてくれるようです。フェーズ2では、これらの制限をさらに増やし、パフォーマンスの問題を減らし、顧客満足度を高めた後、全体的なパフォーマンスを強化する予定とのことです。

Dynamics 365 Project Operations に新しいワークスペースが導入されました。このワークスペースは、リソースや非在庫展開タイプに対応しており、エラーのトラブルシューティングや構成エラー、システムエラーなどの潜在的な問題を確認する時間を節約できます。例えば、ワークスペースを使用すると、ベンダーの請求書や経費に関連する二重書き込み同期の問題を特定して解決できます。影響を受けるレコードの数や関連する金額など、エラーの根本原因に関する詳細な情報が提供され、問題の範囲を明確に把握できます。

新しいダッシュボードは、保留中の仕訳帳転記や作成されていない統合仕訳帳明細、不足しているレコードを強調表示することで、会計担当者をサポートし、効率的な元帳調整を促進します。また、データを再同期する新しいバッチプロセスにより、ユーザーは問題を効果的に対処して解決し、データの一貫性と運用の継続性を確保できます。さらに、経費報告書やベンダー請求書などの複数のドキュメントの詳細ビューが提供され、Dataverseと財務および運用インフラストラクチャの間で同期されているかどうかを示します。統合ジャーナルと請求書提案の完全なログも利用可能で、トラブルシューティングに役立つ詳細なビューが提供されます。

この機能により、見積もりのための強力な「what-if」分析機能が導入され、ユーザーはシナリオをモデル化し、主要な財務目標への影響を評価できるようになります。シナリオモデリングでは、既存の見積もりを使用してシナリオをシミュレートし、収益性や粗利益などの目標への影響を評価します。目標指向分析では、特定の目標とターゲット値を選択して、価格変更を効果的にモデル化します。動的な価格設定ディメンションでは、主要な価格設定ディメンションを調整して、変更が選択した目標にどのように影響するかを調べます。情報に基づいた意思決定では、複数の「what-if」分析モデルを確認し、結果を比較して、見積もりに最も適したオプションを適用します。

ユーザーはより情報に基づいた意思決定を行い、見積もりの精度と効率を向上させることができそうですね。

この機能により、顧客は複数の請求書や配送先住所、そして顧客、ベンダー、契約の複数の連絡先情報を管理できるようになります。また、これらの住所はプロジェクト請求書に規定値として設定され、Dynamics 365 Financeと同期がとれます。

これまでの機能では、プロジェクトマネージャーが、複数のプロジェクトにわたってベンダーや下請け契約を管理する際に、複数のフォームやインターフェイスを操作する必要がありました。本機能強化により、このプロセスが合理化され、プロジェクトマネージャーは、複数のプロジェクトにわたって単一のベンダーに関連するすべての下請け契約をより効率的に処理できるようになります。

総勘定元帳内で定義された財務タグは、会計元帳に保存されます。ユーザーが財務タグ名を定義できるため、データ入力担当者は各フィールドに入力するデータを明確に把握できます。財務タグの値はデフォルトでは検証も入力もされませんが、タグは仕訳帳に入力され、請求書に反映されます。本リリースでは、一般的なプロジェクト会計ドキュメントとプロセスの多くにタグを追加されるので、追跡や分析に利用することができますね。

本機能を使用すると、リソースベースの展開に対する割引と手数料の詳細を設定できます。プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの見積もり、契約、請求書に割引と手数料を適用することができます。

組織が顧客と締結する契約に割引を適用する場合や、管理費などの追加料金を請求する場合があります。今回プロジェクト見積もりや契約明細のレベルで割引率と手数料率を設定できるようになりました。トランザクションが生成されて承認されると、システムは契約明細の設定に基づいて適切な割引や手数料を適用し、実績を更新します。請求処理中に、該当する場合は割引と手数料が適用され、それに応じて財務トランザクションが生成されます。

収益認識では、固定価格の請求契約が請求マイルストーンとともに使用され、契約金額が設定されます。固定価格のプロジェクトを完了するために追加の労力やリソースが必要になる場合、または契約ラインが割引される場合、顧客は請求マイルストーンとは別に契約金額を計算する必要があります。契約金額は収益認識の計算に使用され、請求マイルストーンは顧客への請求に使用されます。これらの値を分離することで、ユーザーは労力または販売価格に基づいて収益を認識でき、ASC 606 および IFRS 15 の要件を満たす事ができます。

この機能により、組織はプロジェクト契約明細の契約明細値を定義することができますね。収益認識は契約明細値の金額に基づいて計算されるようになります。

本機能は、請求書編集の利便性を向上させることを目的としています。

具体的には、1つ以上の請求書明細の詳細を編集するためのクリック数、複数のフィールドを一括編集するためのクリック数を削減します。さらに、管理者には、請求書に関する重要な情報を提供する請求書の概要が提供され、より迅速な意思決定が可能となります。

新しいモバイルアプリケーションが、プロジェクトチームメンバーに提供されることになりました。このアプリは、メンバーが時間を記録し、送信されたエントリを追跡し、割り当てられた作業を表示するのにとても役立ちます。

アプリの主な機能には、Microsoft Outlook会議とMicrosoft To Do項目の要約ビュー、現在参加しているプロジェクトとタスクの表示、日別の時間エントリの管理、タイマーを使用した時間記録などがあります。モバイルアプリで行われた変更は、Dynamics 365 POのWebアプリと同期されるようなので業務生産性が向上しますね。

新しいカレンダーインターフェースが導入され、登録時間の表示、作成、変更が可能になりました。また、週ごとや月ごとなど、さまざまなタイムラインで記録された時間を追跡する機能も追加されています。また、

タイムシートの作成ステップ内で、割り当てられたタスクとプロジェクトのWBSがより緊密に統合されました。プロジェクトメンバーがタスクの進捗状況をより効果的に追跡できるようになるはずです。

本機能により、見積書と契約書の販売価格と原価が有効日付に基づいて自動的に更新されます。価格は加重平均価格で計算されるため、正確で信頼性の高い価格計算が保証されます。この自動化により、手作業が大幅に削減され、価格設定の誤りや不一致のリスクを最小限に抑える事ができます。見積もりや契約に加えられたすべての変更の監査証跡を追跡する機能が含まれているようなので、ユーザー側では現在および過去の価格データを反映した合計額をリアルタイムで確認できるようになりますね。

本機能により、見積の管理が改善されます。ユーザーは統合グリッドインターフェイスを使用して、コストの詳細にアクセスしながら見積明細の詳細を直接追加または編集できるようになります。顧客のスケジュール、マージン、予算などの詳細情報を含む見積明細をシームレスに追加できるのはとても有難いですね。

カレンダー グリッドでの承認の表示や、注意が必要なレコードを簡単に確認できるように関連性の高い情報を強調表示したようです。分かり易いのでミスオペも減りそうですね。

グローバルプロジェクト管理および会計パラメータフォームの検証が緩和され、既存のプロジェクトデータを持つ法人がリソース/非在庫展開タイプを有効にできるようになります。すべてのプロジェクトが終了しているかどうかがチェックされ、Dataverse 内で既存のプロジェクトを終了し、新しいプロジェクトを作成することができます。

ビジネスプロセスは適切な展開タイプに対して適切な制限が設定され、Dataverseベースのプロジェクトの請求書はDataverseからのみ作成できます。従来の機能へのアクセスは削除または読み取り専用となり、リソース/非在庫展開モードのプロジェクトでは、リソース管理とプロジェクトのWBSを編集できなくなります。ユーザーはリソーススケジュールにUnified Resource Schedulingを、プロジェクト計画にProject for the Webを使用できます。

在庫製品を使用する際には、Dynamics 365 Supply Chain Managementの在庫モジュールと倉庫モジュールが利用されます。これにより、在庫品目の可用性とコストを正確に見積もることができ、在庫クローズ処理を通じてプロジェクト コストを更新し、予算と実績の乖離を正確に把握します。どうやら、複数のリリースウェーブを通じて、在庫品目管理のためのすべての機能を実現していくようです。

ここは急がなくてもいい場合は、時間をかけて検討を行う事をお勧めいたします。

これまでは、MPP ファイルからインポートすると新しいプロジェクトが作成され、既存のプロジェクトにインポートすることはできなかったので、全体的な計画を Project Operations で実行し、個別の計画をデスクトップ版 Microsoft Project でオフラインで実行する場合には難しさがありました。

本リリースでは、カレンダー時間の設定👉プロジェクトマネージャーの設定👉スケジュールモードの設定👉ソース MPP ファイルの選択👉対象プロジェクトの選択(新機能)👉MPP ファイルからインポート(新機能)の一連の処理ができるようになるので、凄く助かります。

これまでは、プロジェクトのコピー機能は既定のスケジュールエンジンを使用する場合にのみ利用でき、外部でスケジュールされたプロジェクトには使えませんでした。しかし、新しい機能により、外部でスケジュールされたプロジェクトもコピーできるようになりました。これにより、Microsoft Dataverse のプロジェクトエンティティを新しいプロジェクトにコピーすることが可能になります。

つまり、外部でスケジュールされたプロジェクトも簡単に複製できるようになり、プロジェクト管理がより柔軟になるということですね。

作業時間テンプレートは予約可能なリソースの作業時間に基づいていましたが、カレンダーを確認するタブがありませんでした。そのため、テンプレートを表示または編集するには、リソースマスタに移動して作業時間を更新する必要がありました。また、テンプレートの作業時間が変更された場合は、リソースのカレンダーをチェックしてその変更を確認する必要があったのです。このプロセスを簡単にするために、勤務時間テンプレートエンティティ内にカレンダータブを追加したことで、テンプレートの表示や編集がより簡単にできるようになります。

経費委任機能に前払現金の要望を含めることで、委任プロセスが簡素化され、管理の手間が減り、全体的な効率が向上します。本機能強化により、委任されたユーザーは経費と前払現金の両方を管理できるようになり、従業員は経費関連のタスクをより効果的に委任できるようになるとのことです。

これまでは、経費管理では附番体系を構成するのが不便でした。ユーザーは附番体系マスターにアクセスする必要があり、これが運用上の管理工数増や、構成等の問題に繋がる可能性がありました。経費管理モジュールに使い勝手のいいインターフェイスを導入し、ユーザーが附番体系を直接管理できるようにしました。新しいタブが経費管理パラメータページに追加され、ユーザーは番号体系を直接割り当てることができます。本機能の強化により、モジュール内で直接附番体系を管理できるようになりました。

経費の取引日と為替レートを編集できないため、規制要件を満たせず、コンプライアンス上の懸念が生じる可能性がありました。本機能を有効にすると、ユーザーは日当経費の取引日を手動で編集し、通貨換算に使用する為替レートを手動で更新できるようになります。今回のアップデートで、正確な経費報告、コンプライアンスリスクの軽減が可能となりますね。

本機能により、経費の報告日付ではなく、記帳日に経費取引を転記できるようになります。連続した伝票番号の割当が可能になり、正しく財務レポートを作成できますね。

全体的には、使い勝手が向上したなという印象です。Dynamics 365 SCM・Dynamics 365 Financeの連携も改善されました。タイムシートのところは、AIエージェントを使う事で、どこまで人の手を介在させずに正しくデータを登録し、プロジェクト管理をプロアクティブなものに変えられるか、とても興味深いですね。また、プロジェクトの報告書等はもう自動でつくれる時代にはいったと思います。IT業界のシステムを内製化する場合は、ERPを選択するか、Dynamics 365 Project Operationsを選択するか、しっかりと考える時間をもっていただければと思います。

それでは、今日はこのくらいで。Let’s Enjoy DX365Life!

dx365jp
  • dx365jp
  • 24年ほど、Microsoft Dynamics ERP(NAV/AX)+CRMの導入コンサルティングに従事し、日本を含む34か国において導入コンサルティングを経験してきました。グローバル環境における“プロジェクト”と“マーケティング”を生業としております。

    最近は、【CRM/MKTG(攻めのDX)⇔ ERP(守りのDX)】+【ローコード】というDX365な活動に奮闘中です。Microsoft Dynamics 365 ビジネスで地球を90周中です。#DX365 #DynamicsIoT

    Microsoftの運営する外部技術者グローバル組織「Microsoft MVP(*日本165名/世界3023名)・ Microsoftのトラスティッドアドバイザーである「Microsoft Regional Director (*日本4名/世界189名)」として、複数のITコミュニティーにて活動中。(*2022/07/06時点)

    プロフィールはこちら→bit.ly/Dynamics365JP