Special Edition|Bryan Adams live’26 in Tokyo

こんばんは! 室長こと、吉島良平Microsoft MVP for Business ApplicationsMicrosoft Regional Director) です。あっという間に1月も今日で終わりですね。皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

歳を重ねていくにつれ、時間が経つのが本当に速いなぁと感じます。私は仲間内では知られる極度のショートスリーパーなのですが、今日のような週末はいつもより1-2時間睡眠を多めにとって、洗濯・掃除しながら、今週の振り返りや、来週の準備を進める事が多いです。このスタンスは、前職時代から変わらないのですが、週末をどう使って自分の仕事の品質をあげるか。そんな感じです。要領が悪いと言われると、本当にその通りなのですが、SMB(中堅中小企業)の企業を経営していくと、こうならざるを得ないというのが正直なところです。中々タフですが、自分たちのやっていることを信じて、これからも頑張っていこうと思いますので、引き続きご指導宜しくお願い致します🙇

さて、本日の内容は、DX365Lifeのコンテンツとしてはイレギュラーなものになりますので、興味がない方は、次回を楽しみにしていただければと思います。というのも本稿は、1月27日に武道館にて参戦してきましたBryan Adams(ブライアンアダムス)先生のライブについての備忘録だからです。

本ジャパン・ツアー(1月26日/27日-東京武道館&1月28日-Asueアリーナ大阪)は、昨年8月にリリースされた最新アルバム『ロール・ウィズ・ザ・パンチズ』に伴うワールド・ツアーの一環で、彼の日本上陸は2023年3月以来、約3年ぶりとなります。

昨年度大反響をいただきましたoasis live’25のBlogにも記載したのですが、

今、室長が外資系でグローバルに仕事をさせていただいているのは、英語を含む多言語を使う環境に抵抗感が全くないからだと思っています。勿論、学生時代に豪州・英国・仏国を転々とさせてくれた親には心から感謝しているのですが、自分自身として語学を興味をもって学ぶ機会になったのは

  • oasis『英語読みではオエシス』【大学生の留学時に、行間を含む歌詞の意味と楽曲にガチハマった】

のおかげだと考えているからです。今回自分にとって一番最初の英語の先生であるブライアン先生が来日したので、これまでの感謝の意味を込めて、本稿では、そのライブをここぞとばかりに振り返る形式でお届けしたいと思っています。8歳の時に『Bryan Adams』というアルバムを手にとって聴いて以来、40年以上が経ちました。彼の英語は、私がそうだったように、日本人にとっても非常に聞き取りやすく、英語のリスニング教材として最適なものの一つのはずです。イギリスからカナダへ家族で移り、外交官の父の影響で、幼少期から英語圏ではない国にも住む機会があったようなので、非英語圏の人たちとのコミュニケーションの取り方を若くして体験したことが、彼の発声やシンプルでまっすぐな歌詞に影響したのではないかと想像しています。

実は、今回本当にラッキーな事に、ブライアンとキース(ギターリスト)と1時間以上一緒に過ごせる機会があって、お話をさせていただきました。

Thank you, Bryan teachear and Keith!

今の自分があるのは、ブライアン先生のおかげでもある感謝の気持ちも、直接お伝えする事もできました。人生何が起きるか本当にわからないものですね。別れ際に、“Keep going Ryo, Roll with the Punches”って言ってくれて、軽いパンチも同時にいただきました。今回のツアータイトルを混ぜてくるあたり、流石でした(笑)

本稿が読者の皆さまにとっても、ちょっぴり英語の学習の場なれば幸いです!

それでは、ブライアン先生にとっての27回目の武道館公演を振り返っていきます。本Blogの最後に当日のライヴ音源を置いておきますので、お楽しみに♪

01. Can’t Stop This Thing We Started (Back Stage – Acoustic Solo)

1991年にリリースされたシングル、ビルボード2位(カナダでは1位)、「始まった愛の炎はもう止められない」という情熱を、力強くロックに描いた曲ですね。「I’m goin’ your way」「Let’s make it our way」など、相手のために全てを捧げる一途さと決意が随所にあらわされているところと、愛の勢いを 自然災害や世界が止まるイメージ にたとえる比喩表現が多いのが特長ですかね。シンプルだけど、音が乗るとつよつよになります。

I’m going one way
Your way
Now it’s such a strong way
Let’s make it our way
Now baby

Can’t stop this thing we started
You gotta know it’s right
I can’t stop this course we’ve plotted, yeah
This thing called love we got it

そう言えば、Gメジャーコードをブライアン先生もリードギターのキースも好きって言っていたけど、この曲のサビはD – E – F#m – D – A といった流れがメイン構成で、メジャーはAですね(笑)

スクリーンにRoll with the Punchesで自分がパンチを受け逃げていくシーンで、バックステージに突然現れるあたりとてもいい演出だと思いました。武道館は、アリーナであっても後はステージを見にくいので、バックステージでスタートするやり方は、会場を全体を盛り上げる効果抜群ですね。

#DynamicsなBryanAdamslive26の勝手な楽しみ方 #武道館公演27回目

02. Straight From the Heart (Back Stage – Acoustic Solo)

失恋または距離のある関係性を背景に、「心から(straight from the heart)伝える想い」を真正面から歌うブライアン先生のデビュー間もない頃の誠実でストレートなミッドテンポの名曲中の名曲です。8歳から聴き始めて、1983年の10歳の時にこの曲(アルバム『Cuts Like a Knife』に収録)に出会い、英語をやらなきゃって強く思った事を今でも記憶しています。寝る時もCDラジカセでこの曲を聴いていました。懐かしい思い出です。

“離れてしまった相手へ、ありのままの感情(straight from the heart)で『もう一度やり直したい』と伝える歌” This is the Bryan Senseiです!

 

Oh, straight from the heart
Tell me we can make one more start
You know I’ll never go, as long as I know
Give it to me now
Straight from the heart
Tell me we can make one more start
You know I’ll never go, as long as I know
It’s coming straight from the heart
Give it to me
Oh, no, oh, no
Straight from the heart
You know I’ll never go, as long as I know
It’s coming straight from the heart

 

ストレートで誠実、弱さ・恋しさを隠さない、感情を飾らずに言葉にする、ブライアン先生の初期を代表する真っ直ぐなラブソング。彼のライブでの定番の一曲で、優しいハスキーボイスが際立つ構成で、後の力強いロックサウンドとは異なる「初期の繊細な作風」を感じさせる85PBMくらいのメディアムスローバラード。

基本C–Bb–F–G–Am–Dm–Em程度で構成されるシンプルな基本コードに、サビのF–G–C が王道でキャッチーで感情的な盛り上がりが表現されていますね。個人的には、ブリッジのところで、DmとEmを使って、少し切ない雰囲気を強調する流れがうまいっすよねー。この楽曲だけで、ご飯3杯食べれる感じですw

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ここで、Bステージから、Aに移動していく感じでした。

03. Kick Ass

2021年にリリースされて、翌年度に出たアルバム『So Happy It Hurts』に収録されていた比較的新しい楽曲ですね。

「Let there be guitar / drums / bass / piano」のフレーズでロック音楽の誕生を“創造”するように宣言していくスタイルで、歌詞は “In the beginning…”(聖書の創世記)を模した語りで始まり、神が世界を創ったが、人間が“悪い音楽”を作るようになり暗黒に陥ったという寓話的な導入が特徴で、だから世界を救うために ロックの天使が降臨するという斬新なストーリー。初めて聴いた時面白いイントロだなぁと思ったのですが、ライブでは冒頭の語りの部分は敢えてカットされています。

Well, if you’re looking for some, turn the music on
And let’s light a real big fire
If you wanna blast, let’s kick some ass
We’ll raise the roof a little bit higher
If you need a rush, grab your favourite crush
Gotta go against the grain
If you’re here for the show and you’re ready to go
Let’s ride this crazy train

まぁロックなので、「Kick ass」「raise hell」「let’s ride this crazy train」など、直接的で刺激的な語彙が多いw。日常からの解放、ストレスの爆発、楽しむことへの肯定感を全面に押し出した感じで、ロックは人々を解放し、ひとつにし、世界を再び明るくする力を持つ。「Kick Ass」はそのスピリットそのものを祝う曲だと言えるでしょうね。

基本 I–IV–I–V 進行で疾走感を強調、ブリッジはC#m – B – A – Eのロックアンセムらしい解放構造で、コーラス部分にブライアン先生が好む “I–V–vi–IV” 系のエネルギッシュで爽快な進行で纏めた感じです。メインステージで最初にやるにはいい曲ですよね。このあたりから、今回のセトリにwkwkしました。

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04. Run to You

この曲は、ダークですよ。ブライアン先生にしては珍しく、ダークロック。ヒット曲の中でも珍しく不倫(infidelity)を正面から扱った歌ですね。世の中的には、本命の恋人がいるにも関わらず、誘惑の相手のもとへ走ってしまう男の葛藤を描くという解釈がされていました。83年か84年か忘れたけど、この歌詞カードを読みながら、純粋だった少年時代の室長には、とても「受け入れにくい」「重たすぎる」内容で、表面的には疾走感あるロックアンセムだけど、内容は倫理的な葛藤や隠れた情欲を描いた“裏の意味”があるんじゃないかと、女性に対してではなくて、きっと音楽感に対する浮気なのかなぁと敢えて純粋に解釈するようにしていました。つまりは、「逃避・依存(エスケープ)」のメタファー(恋愛以外の中毒/音楽そのものへの情熱)なのではないかと。

She says her love for me could never die
But that’d change if she ever found out about you and I

Oh, but her love is cold
Wouldn’t hurt her if she didn’t know, ‘cause
When it gets too much
I need to feel your touch

I’m gonna run to you
I’m gonna run to you
‘Cause when the feeling’s right, I’m gonna run all night
I’m gonna run to you

ただ歌詞を追う限り、主人公の本命の恋人は「愛は決して変わらない」と言うけど、その裏で彼は別の女性のもとへ走っていくわけです。「I’m gonna run to you」の繰り返しが 衝動性・依存性・罪悪感と欲望の葛藤 を強調していて、幼少期には許容しにくいものでした。その記憶が蘇ってきて、以下の映像録画も、ライブ当日に途切れ途切れになっちゃったのかなw

楽曲としては、F♯minorが中心。イントロ・ヴァースでF♯m、プレコーラスでBm、ほんでもってコーラスの頭とブリッジのエンドもF#m、緊張→解放→緊張という惹きつける戦略あるあるっちゃーあるあるなのですけどね。大人になった今は流石に幼少期の室長とは受け止め方に差があります。

個人的には、間奏のところのキースの微妙なダンスっぽい動きが好きです♡

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05. Somebody

“Everybody needs somebody” という反復が、人間の根源的な孤独と結びつきの必要性を強調していて、「痛みを和らげてくれる“誰か”を探す」という歌詞が 孤独・癒やし・つながりの欲求 を描いている感じ。売れ始めた『Reckless』頃の楽曲ですね。歌詞を読み取り、紐解いていくと、いろんなシーンが出てきて、例えば人間の孤独・戦争の虚無・夜の街の虚しさ等の「多層的な“孤独”」を描く、ブライアン先生にとっては珍しい構造の歌です。

曲自体は、DをメジャーキーにしたI–V–vi–IV 型。所謂80’sロックを象徴する“歌えるコーラス”を作る構造に仕立てているところがとてもお上手で、総合力で勝負している感があるんですよね。ここにブライアン先生独自の強みがあると個人的には考えています。ちょっと列挙してみましょうか。

I need somebody (somebody like you)
Everybody needs somebody
I need somebody (hey, what about you)
Everybody needs somebody, oh

「一度も聴いたことがなくても歌えるほどシンプルで強烈にキャッチーなコーラス」「誰でも歌えて気持ちいい、“誰かを求める”という普遍的テーマで共感を得やすい」「歌詞に意外な深み(WW1など)があり、聴き込む価値が高い」「80年代ロックとして完成度の高いサウンド」「Dメジャー中心の王道ロック進行(D–A–Bm–G)」「大ヒットによる知名度とライブでの爆発力」

これらに当時の最強のキラキラビジュアルが加わって、センター試験から国立大学の二次試験を勝ち残れる総合力。ブライアン先生の強みがこれだと個人的には思っています。

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06. Roll With the Punches

今回のツアータイトルにもなっている最新アルバムの楽曲そのもの。逆境からの再起・レジリエンス・前へ進む強さを唄っていますね。04のKick Assと比べると、よりシンプルで“精神的タフさ”に焦点を当てているイメージです。ブライアン先生お得意の逆境系アンセムに新しい1曲が加わった感じです。

You gotta roll with the punches – take it on the chin
Roll with the punches – might lose before you win
n′ get knocked down – to the ground
But that don’t change a thing
Roll with the punches – and get back up again

つまり、『Roll with the Punches』とは、自分自身を奮い立たせるためのロックアンセム。困難に直面しても、止まらず前に進む。人生は予測不可能、だからこそ、その波に乗りながら打撃をかわし続ける事が重要であるというメッセージ。Eメジャーをベースとしたロック進行(I–IV–V・I–V–vi–IV)、王道ですね。会場ではボクシンググローブが出てくるという楽しめる演出もなされていました。プロモーションビデオが会場で流れていました。

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07. 18 til I Die

1996年にリリースされたアルバムのタイトル曲ですね。大学生の時に、学校やバイト先への移動時によく聴いていました。“永遠の若さ”というテーマが広く共感されやすいのでしょうかね。90年代は“若さ賛歌”なるものが流行っていましたからね。年代に関係なく“心の若さ”を称える曲だと思います。

18 ‘til I die, gonna be 18 ‘til I die
It sure feels good to be alive
Someday I’ll be 18 goin’ on 55
18 ‘til I die

LyricsLayersの表現を借りると、

  • 「never say no – try anything twice」=若さの象徴のような冒険心
  • 「if ya wanna stay young get both feet in it」=人生に深く飛び込み続ける姿勢
  • 「don’t worry ‘bout the future – forget about the past」=“今を生きる”哲学

過去への郷愁ではなく、「今この瞬間の青春」を生きる視点で歌詞が描かれているのが特長です。こんなタイトル見た事ないですもんね。

Aメジャーの快活さ+F#mの軽い哀愁で“青春感”を演出し、ブライアン先生がしばしば用いる“アンセム系進行”(I–V–vi–IV )で、明るさ・切なさ・高揚感のバランスを絶妙に仕上げた楽曲。自分自身にとっても、モチベーションがいまいちだなぁと思う時に未だにお世話になっている楽曲です。

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08. Please Forgive Me

これはヤバい曲です。当時、バラードの完成版と評価された超名曲です。1993年僕は学生でしたが、当時この楽曲でブライアンファンがめっちゃ増えたと聞いて事があります。「Please forgive me, I can’t stop loving you」というフレーズが曲のコアで、ここに感染してしまった女性ファンが多いのではないかと個人的に思っています。

描写がヤバイんですよ。

  • 「It still feels like our first night together」(最初の夜のように感じる)
  • 「Still holding on, you’re still the one」(まだしっかり愛している、君が一番)
  • 「I remember everything」(すべて覚えている)

タイトルは“許してほしい”と訴えていますが、実は過ちの告白ではなく“愛しすぎてしまうことへの謝罪”というユニーク構造。B♭メジャー(変ロ長調) が基本キーで、後半で半音上の Bメジャーに転調する“王道バラード”構造。僕の周りでは、ギター弾くのがとても流行っていましたからね。終盤、半音上のキー(Bメジャー)へ上がり、よりドラマチックな高揚感が出まくる感じで、流石ブライアン先生と言わざるを得ない楽曲です。

Please forgive me, I know not what I do
Please forgive me, I can′t stop loving you
Don’t deny me, this pain I′m going through
Please forgive me, if I need you like I do
Please believe me, every word I say is true
Please forgive me, I can’t stop loving you

学生時代、この曲をもじったフレーズが同期の間で、カップルの彼氏に向けメッセージとして、とても流行りました。「彼は何も悪いことをしていないんだ。“彼女を愛しすぎてしまうこと”が罪なんだ。」と。ほんと、懐かしいですわ。

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09. It’s Only Love

ブライアン先生が、「自分のキャリアで最も記憶に残るコラボだった」と評価したTina Turner氏との1984年にリリースされたデュエットソング。「痛みに押しつぶされそうな時の自分への言葉」「恋愛は人生のすべてではないという視点」「それでも愛は生きる力になるという逆説的な肯定」これらを同時に含む、強く前向きなメッセージラインを含むレジリエンスの歌。

When the feelin′ is ended
There ain’t no use pretendin′
Don’t you worry, but it’s only love
When your world has been shattered
Ain′t nothin′ else matters
It ain’t over, but it′s only love
And that’s all, yeah

Yeah
When your heart has been broken
Hard words have been spoken
It ain′t easy, but it’s only love
And if your life ain′t worth livin’
And you’re ready to give in
Just remember that it′s only love, oh

YouTubeにTinaさんのLiveにブライアン先生が出てくる映像が残っているのでおいておきますね。置いておきますね。ハチャメチャ懐かしいっす。

僕はティナ・ターナーさんじゃないから、手加減して聞いてねという前振りも良かったw

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10. Shine a Light

この楽曲は、“光を届ける”という普遍的で前向きなテーマを掲げた、ブライアン先生の近年を代表するポップロック・アンセムと言えるでしょう。曲の原点には、両親が同時期に入院していた際に「彼らへのトリビュートとして光の歌を書きたい」と感じた 個人的体験があり、そこから “どこへ行っても光を放とう” というメッセージが発信されているように思います。

Shine a light, shine a light, shine a light
Shine a light, shine a light
Everywhere you go
Shine a light, shine a light, shine a light
Shine a light, shine a light
With everyone you know
Shine a light
Shine a light

制作の途中で行き詰まっていたこの曲は、ライブ会場での偶然の出会いをきっかけにエド・シーラン氏が共作として参加し、メールのやり取りだけで完成に至ったというエピソードもとても象徴的です。世代を越えて受け継がれる創作の力、音楽を通じた連帯の温度が曲の背景に刻まれています。 歌詞の中では、困難や選択に直面しても自分のルーツを忘れず、前進しながら自分自身の“光”を周囲に分け与えることが強く強調されています。これは “人は誰でも小さな光になれる” という自身の想いとも一致し、ファンに希望・自己肯定・他者への思いやりといった普遍的価値を優しく訴えかけている気がします。

音楽的には、キャッチーでシンプルなメロディ、軽快なビート、明るいキー感が特徴で、クラシックな ブライアン先生のロック性と現代的ポップセンスが自然に融合した仕上がりです。“困難→成長→光” という曲の物語性を音で支える、穏やかなAメジャー基調の王道ポップロック進行構成。幅広い世代に聞きやすく、ライブでも、スマホのライトを全員で照らし、会場全体で一体感を生む曲となっています。

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11. Heaven

この曲は、1983年にニューヨークで録音され、当初は映画『A Night in Heaven』のサウンドトラックに収録された楽曲でした。のちに『Reckless』(1984)へ移植、1985年に同アルバムの3枚目のシングルとして逆リリースされたという、少し変則的な経緯を持つパワー・バラードだと雑誌で読んだ記憶があります。当初「『Reckless』には“軽すぎる”」とし、収録をためらったものの、最終段階で考え直して収録に至り、これが功を奏して1985年6月に全米Hot 100の1位を獲得、ブライアン先生にとって初の全米No.1シングルとなりました。映画発→アルバム曲→遅れての大ヒットという時間差があったことで有名です。

Baby, you’re all that I want
When you′re lyin′ here in my arms
I’m findin′ it hard to believe
We’re in heaven

And love is all that I need
And I found it there in your heart
Isn′t too hard to see
We’re in heaven

歌詞は、若い日々を分かち合った恋人との関係が、試練や時間を経てもなお“今ここ”で完璧に満ちているという、地上の“天国(Heaven)”を見出す感覚を一貫して歌ってます。「We were young and wild and free」「You’re all that I want / I’m findin’ it hard to believe we’re in heaven」などの印象的なフレーズは、回想(過去)→実感(現在)の軸で語り手の内面を自然に高ぶらせ、宗教的な来世ではなく、“この腕の中にある至福”を天国に重ねるメタファーがコーラスで繰り返されています。喪失や罪の告白ではなく、成熟した永続的愛への驚きと感謝がコアにあり、パワー・バラードの王道として、結婚式等で長く愛される超メジャー曲として今もほとんどのライブセトリに組み込まれています。

Cメジャーで、I–vi–IV–V(C–Am–F–G)やI–V–vi–IV(C–G–Am–F)を軸とする王道ポップ/ロック・バラード進行の組み合わせが核。ピアノ/ストリングスのパッド、歌+ギターの呼応、段階的ダイナミクスが、“静かに始まり、胸を開いて解放される”という理想的バラードアーチをつくりあげています。この楽曲を耳にして、ブライアン先生のファンになった女性は多いんだろうなと感じます。ブライアンアダムスと言えば、Heavenという印象をお持ちの人も多いのではないでしょうか。

#DynamicsなBryanAdamslive26の勝手な楽しみ方 #武道館公演27回目

12. Never Ever Let You Go

2025年に発表したアルバム “Roll With The Punches” に収録された楽曲で、Elizabeth Hurley氏を主演に迎えた公式ビデオが制作され、制作陣には Adams / Lange / Nilsson が参加しているなど、彼の円熟した制作体制を象徴する作品としてリリースされました。80〜90年代に築いた“真っ直ぐな愛の歌”を現代的な音像で再構築したような位置づけで、ブライアン先生のキャリア後期における感情表現の深化を感じます。

過去の恋愛や自身の弱さにより感情を抑え込んできた主人公が、ようやく「本当に大切な相手」に出会い、心を開いていく過程を描いている。これまで恐れから胸の内を隠し、完璧さを求めたり、自分は不十分だと思い込んだりしていたが、相手との確かな繋がりに気づくことで自己肯定が芽生え、ついに「絶対に手放さない」と誓えるようになる。その決意はサビで繰り返されるフレーズに象徴され、愛が不安を溶かし、内面的な変化をもたらすというテーマが強調されています。

It takes time to find the one
But that’s easier said than done
Kept my cards close to my chest
To keep my mind at rest
Never wanted to be so frustrated
To make a mistake when I should have waited
Now I found you, you should know
I’ll never ever let you go

Never, ever, never ever let you go
Somehow, someway, always let your feelings show
No how, no way, they grow and grow and grow
Never, ever, never ever let you go

音楽的にはミッドテンポのポップロックに属し、アコースティックギター主体の柔らかなサウンドが歌詞の感情的変化を支える構造をもつ。公式映像からも、過度な装飾を避けた落ち着いたアレンジと、声を中心に据えたミックスが確認でき、メロディは語りかけるようなヴァースから、高域で愛を力強く宣言するサビへと展開することで、歌詞の“心を閉ざす状態から開放へ”という流れと連動している。 C–G–Am–F を軸としたポップロックの王道進行(I–V–vi–IV)に近い構造が、前向きで決意を示すメロディラインを支えているように思います。

「慎重で傷つきやすかった心が、出会いによって変化し、生涯離さないと誓えるほどの確信へ変わる」という物語を、シンプルで普遍的なポップロックの枠組みの中で描いた、ブライアン先生のお得意のラブソングのように感じますね。

*会場でいい映像が取れていなかったので、YouTubeの公式を👇においておきます。(ごめんなさい)

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13. This Time

1983年に Cuts Like a Knife から3枚目のシングルとしてリリースされた「This Time」は、爽快なロックサウンドを特徴とし、ブライアン先生の初期代表作のひとつとなりました。歌詞は、長く片想いしてきた女性に対して「今度こそ逃がさない」と決意する若い主人公の心情を描き、内気さ・焦り・期待が入り混じる等身大の恋心がテーマになっている。Songfacts でも“a man who’s been shy… but finally decides to tell her how he feels”と説明されており、気持ちを伝える勇気を持とうとする前向きな瞬間が曲の中心となっています。若さゆえの衝動や恋の高揚をストレートに描いた、ブライアン先生の初期サウンドを象徴する一曲となっていますね。

This time everything is alright
No way, she′s gonna get away
This time everything is easy
Any day, I′m gonna make her mine

コード進行は A–D–G–E を軸とした王道ロック進行で、ヴァースでは A–F#m–E–D といった I–vi–V–IV の定番構造が使われるなど、軽快なリフとストレートなハーモニーが特徴。Bm7 などを織り交ぜることで、切なさも加わり、サビの解放感を一層際立たせるつくり。

スクリーンに映る映像に合わせて演奏・歌うという新しいやり方。当時の懐かしい映像が出てくるけど、僕の髪形には笑わないようにしてね!というお茶目なブライアン先生なのでした。👇の映像のブライアン先生のお母さんが登場しています。

#DynamicsなBryanAdamslive26の勝手な楽しみ方 #武道館公演27回目

14. Heat of the Night

1987年のアルバム 「Into the Fire」からリリースされたこの曲は、アルバム最大のヒットとなり、北米初のカセットシングルとして発売された点でも話題になりました。歌詞は、闇の中で迫りくる危機や逃げ場のない状況に置かれた主人公が、“run or fight”という選択を迫られる様子を描き、社会不安・政治的緊張・個人の恐れが入り混じる重いテーマが基調となっています。繰り返しでてくる“heat of the night”は、混乱の中で追い詰められる心理を象徴し、夜の熱気と不安が一体化した独特のムードを生み出すイメージです。

In the heat of the night they’ll be comin′ around
They’ll be lookin’ for answers they′ll be chasin′ you down
In the heat of the night
(Where you gonna hide when it all comes down)
(Don’t look back don′t ever turn around)

音楽面ではミドルテンポのロックをベースに、ハモンドオルガンの重厚な響きとギターフレーズが暗い雰囲気を強調し、当時の作品の中でも最もダーク系なサウンド。Am系主体の I–VII–VI(例:Am–G–F)や、サスペンションを含むロック的進行が中心で、重たいテーマを支える緊張感の高いハーモニーが用いられている。歌詞・音像・映像が一体となって時代の暗さを表現した、ブライアン先生のキャリアの中でも特にシリアスで、ドラマ性の高いシングルだと思っています。

#DynamicsなBryanAdamslive26の勝手な楽しみ方 #武道館公演27回目

15. Make Up Your Mind

最新アルバム『Roll With The Punches』に収録された1曲で、アルバム先行の第2弾シングルとして配信された。公式サイトの告知でも「関係を前に進めるか、過去に留まるかを決める歌」と位置づけられており、再挑戦と選択を促すメッセージが中核にあります。

歌詞は“過去(history)か未来(future)か”、“彼(him)か自分(me)か”という二者択一を正面から突きつけ、曖昧な関係を続けるよりも決めること=前に進むことを繰り返し迫る構造になっている。主人公は長い時間を共有してきた相手に対し、もう“友達のままではいられない”と本音を表明し、関係のフェーズを変える決断を求める。サビで反復される “you gotta make up your mind” がフックとなり、ブライアン先生らしい、等身大で直截的な語りとなっています。

Come on, make up your mind
You gotta make up your mind
Between your future or history
It’s you and him, or it’s you and me
You can be cruel to be kind
We can′t pretend that we′re just good friends
This is the way that the story ends
Or just begins, it’s lose or win
You gotta make up your mind

楽曲はDメジャー/約136BPM の歯切れ良いポップロック。主要和音は D, A, G, Em を中心に、終盤の A♯–C–D が要のアクセント。軽快な8ビートとシンプルなギター・バッキングの上でメロディが直線的に伸び、“決断”というテーマを、ハーモニーの推進力で可視化しているのが特長と言えるでしょう。

#DynamicsなBryanAdamslive26の勝手な楽しみ方 #武道館公演27回目

16. You Belong to Me

ジェフリン氏をプロデューサーに迎えたアルバム『Get Up』(2015) の冒頭を飾る楽曲で、リリースは2015年でした。ブライアン先生がモノクロ写真美学で撮ったミュージック・ビデオが公開され、BBC Radio 2のプレイリストにもなったのは有名な話です。

歌詞は直球。「夜行列車でも飛行機でも追いかける─君は僕のものだ」「今夜、抱きしめさせてくれ」とか、歯が浮いちゃうような真っ直ぐさに溢れている。平易な語彙の反復で“今すぐ”の切迫と所有宣言を押し切る。こうしたミニマルフレーズ設計が、2分半程の曲尺に最適化され、フックの定着とループ耐性を同時に稼いでいる印象です。

I take the night train, I take an airplane
′Cause you belong to me
I just wanna say, ain’t gonna let you getaway
′Cause you belong to me

I only wanna ho-o-old you
I just wanna ho-o-old you
C’mon let me ho-o-old you, tonight

とにかく、“短くてキレがいいロック”。サウンドは軽快なのに、エネルギーの密度は高い。その理由のひとつが、曲全体を支えているコード進行のシンプルさと即効性にあるように思う。ヴァースでは A–D–A–E を中心にした、いわゆる I–IV–I–V の古典的なロック進行が続き、まるで50〜60年代のロックンロールがそのまま現代の音圧でよみがえったような印象がある。サビに入ると、I→V→I へと“戻ってくる”動きが気持ちよく、言葉のフレーズとコードがぴたりと同期して曲がぐっと前に出てくる感じ。コード自体は驚くほどシンプルなのに、曲が安っぽくならないのは、アレンジと歌の勢いがその余白をしっかり埋めているからだろう。聴けば聴くほど、難しいことは何もしていないのに思わず体がリズムを刻んでしまう。その“すぐ掴める”感じこそが、この曲最大の魅力なのでしょう。

前回のツアーでもそうだったけど、この曲が流れてくると、無理やりにでも踊らないといけなくて、それも会場のスクリーンに映し出されるので、特に年配の方々の好き嫌い・得意不得意が明確になりますね(苦笑)でも、会場は盛り上がりますね(笑)

#DynamicsなBryanAdamslive26の勝手な楽しみ方 #武道館公演27回目

17. So Happy It Hurts

この曲は前回のツアー(2023年3月)で初めて生で聴きました。開放的な爽快感が一気に胸に広がります。リリースされた時期を考えると、パンデミックで奪われていた自由が戻ってきた瞬間の弾ける気持ちを、そのままサウンドに乗せた気がします。ドライブの情景をまっすぐ描く歌詞と、曲全体のスピード感が心地よく、久しぶりに外の風を体で受けているような感覚になりますね。いい曲です。

I’m so happy it hurts
I′m so happy it hurts
I′m so glad it’s outrageous
I′m so happy it hurts
That stupid grin on my face
Must be some kind of curse
You put a spell on me, baby
I’m so happy it hurts

中でも印象に残るのが、コードの明るさと開放感。基本はDメジャーで、D–Gを軸に転がしていくオープンな響きが、まるで視界の広いハイウェイをそのまま音にしたような清々しさを生んでいる。サビに入ると、D→A→Dの素直な着地がタイトルのフレーズとぴったり同期し、言葉の「弾む感じ」を倍増させる。さらにEmが差し込まれる瞬間にはほんの少し陰影がつき、そのあとすぐにDへ戻ることで“跳ね返ってくる喜び”が強調される。この短いコード移動が、曲の“笑いがこみ上げるような幸福感”と不思議にリンクしていて、聴いていて自然と気持ちが上向く。飾り気のない進行なのに、逆にそこが強みで、曲そのものの伸びやかさがそのまま感じられます。D・G・A・Emというシンプルな4つだけで、風景も気分も一気に開けていく。ブライアン先生らしい“まっすぐなロックの明るさ”が、コード進行の素朴さを通してはっきり伝わってくる感じです。

個人的には、ステアリングを握りながら思わず口ずさみたくなる、そんな曲です。ドライブに最適!

#DynamicsなBryanAdamslive26の勝手な楽しみ方 #武道館公演27回目

18. Will We Ever Be Friends Again

この曲は、アルバム『Roll With The Punches』(2025)の終盤にそっと置かれた、小さな思い出話のような曲だなぁと感じます。若かった夏、言葉にしきれなかった約束、ふいに胸に戻ってくる面影―歌詞はそんな“やわらかい痛み”を大事に抱えながら、「また友だちに戻れる日が来るのかな?」と、声を荒げずにたずねます。配信クレジットを見ると、ブライアン本人が複数パートを担い、Keith ScottのギターやMutt Langeのコーラスが控えめに寄り添う作りで、最近の彼らしい手触りの近さがあります。長さは約3分半、アルバム10曲目という“余韻に浸る位置”も似合っていて、そっと胸に染みてくる配置のように思います。

Will we ever be friends again? (Ever be friends again)
Didn′t think I’d fall so easy
Will we ever be friends again?
When we were together, you said you′d marry me
Will we ever be friends again?
I wanna see you again

コードの感じは、明るいメジャーを土台に、ところどころマイナーが差して、思い出に陰影が宿るタイプ。ヴァースでI–IV(たとえばD–G)の穏やかな行き来が“あの頃”へ視線を連れ戻し、サビはI→V→I(D→A→D)、そしてときどきvi(Bm/Em系)がのぞくたびに、胸の奥がきゅっとして、でもまた光のほうへ戻っていく。

ファン目線では、この曲には“いまのブライアン先生が、むかしの自分へそっと手紙を書く”ような親密さがあります。大きく泣かせるバラードでも、強がりのロックでもないのに、気づくと自分の夏の匂いがよみがえる。アルバム全体の「立ち上がる強さ」というテーマのなかで、この曲は“やさしく振り返って、また前を向く”小さな灯りのように感じられました。

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19. House Arrest (Acoustic Solo)

この曲は、『Waking Up the Neighbours』(1991)に収録されています。部屋に人が集まって、音量を上げすぎて、管理人や警察に気をもむ―そんな一夜のドタバタ騒ぎを、茶目っ気たっぷりに描いています。歌詞には「テーブルや椅子の上でも踊れ」「駐車場でも階段でも」なんてくだりが並んで、パーティが階層も場所も越えて弾けていく様子が目に浮かびます。タイトルの“ハウス・アレスト(軟禁)”はもちろん比喩で、「楽しすぎて外に出られない(≒この夜から抜け出せない)」という笑い混じりの言い回し。コーラスの「I gotta plead guilty havin’ too much fun(楽しみすぎた罪は認めます)」まで含めて、ブライアン先生の無邪気なロック魂?がまっすぐ届きます。

Oh, oh, gonna take it to the jury
Oh, oh, gonna nail it to the wall
Oh, oh, gonna fight, I’m gonna prove it
Oh, oh, so let the hammer fall, yeah

I′m not guilty – baby I’m not
I can′t stop this feelin’ I got
I’m not guilty – cross my heart, yeah
Not my fault if I′m fallin′ apart
But I’m alright jack justa watchin′ my back, yeah
I’m not guilty – I′m not guilty

コードの手触りは、とにかく“前へ”。メジャー基調のI–IV–Vが中心で、ヴァースを(I→IV→I→V)の短いループで押し切り、サビはI→V→Iで“言い切る”。そこにときどきvi(マイナー)が差して一瞬だけ影を作り、すぐ明るい主和音へ戻るので、曲全体が“笑顔のまま加速”していく感じがします。

個人的には、この曲がセットリストに入る夜は、それだけで会場の空気が少しだけ若返る気がします。大きなメッセージや涙を誘う抒情じゃなくて、「今日は細かいこと抜きで、まず楽しもうぜ」という合図。ブライアン先生がアコースティックでさらっと始めても、フルバンドでドカンと来ても、“手の届く幸福感”にふわっと包まれる。『Neigbours(隣人)を起こす』というアルバムの看板にもぴったりで、ロックの原点、つまりは音を出して集まる楽しさを、ちょっと悪戯っぽく思い出させてくれる曲です。聴くと、ふと高校3年生だった自分を思い出します。

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20. When You’re Gone (Acoustic Solo)

「When You’re Gone」は、Bryan Adams が1998年のアルバム『On a Day Like Today』のために書いたデュエット曲で、相手には当初シェリル・クロウを考えていたものの、返事が来ずに頓挫。そんな中、ロサンゼルスのホテルのエレベーターで“偶然”出会ったメラニーC(元Spice Girls)に声をかけたことから、この名コンビが誕生したという事を当時雑誌で読みました。イギリスでは最高3位、オーストラリアでは4位を記録する大ヒットになりましたね。

Baby, when you’re gone

(when you′re gone)
I realize I’m in love
Days go on and on

(on and on)
And the nights just seem so long
Even food don’t taste that good
Drink ain′t doing what it should
Things just feel so wrong

(uh, yeah)
Baby, when you′re gone

歌詞は、タイトル通り「君がいないと寂しくて落ち着かない」という気持ちを、ロックの軽やかなノリに乗せて語る“かろやかな喪失感”が中心。深刻すぎず、どこか笑みがこぼれるような“会えない時間にふっと漏れる本音”が魅力で、ブライアン先生のラフな声とメラニーCの、のびやかなボーカルが、ほどよく掛け合いながら“恋人同士の冗談混じりの寂しさ”を立ち上げてくれます。いつもの熱量あるバラードとは違い、落ち込みすぎず、かわいく弱音を吐くような空気が心地よい感じがし、“90年代の空気”の柔らかさや、ポップロックの素直さが蘇ってきます。

コード感は、明るさを基調にしながら、ちょっとした切なさが自然に立ち上がる作り。ポップロックらしいI–V–vi–IV系の循環が歌メロと調和して、サビでメラニーCと声が重なった瞬間に、ふっと胸に風が通るような軽さが生まれます。ギターは終始カッティング気味で、音数の多いアレンジではないぶん、二人の掛け合いがより鮮やかに耳に届く。耳に残るのは悲しみというより、“会えない時間すら愛おしくなる感じ”で、コードの明暗がその揺れをうまく支えている印象があります。

Spice Girls 全盛期のメラニーCがブライアンと並んで楽しそうに歌う姿は、当時も今も変わらず胸が温かくなるし、ライブでこの曲が始まると大人になった自分でもつい笑顔になってしまう。重すぎず、気取らず、でも確かに気持ちを動かしてくれる。そんな“時代を超えてちょうどいい距離感の名デュエット”として、今でも多くのファンが大切にしている曲だと思います。ライブでは大体アコースティック調で、ソロで歌うのですが、それはそれでとても気持ちよく聴くことができますね。

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21. Here I Am

「Here I Am」は、映画『Spirit: Stallion of the Cimarron』(2002)のためにブライアン・アダムスが書き下ろした主題曲です。サウンドトラックと単独シングルの両方で発表され、各地で温かく受け入れられました。ゴールデングローブ歌曲賞にもノミネートされ、仏語版「Me voilà」も録音されています。

歌詞は、映画のオープニングで描かれる“誕生と目覚め”に重なる「ここにいる、これが自分」というまっすぐな宣言が中心。『It’s a new world, it’s a new start』と繰り返しながら、新しい世界に踏み出す鼓動の高まりを素直な言葉で積み上げていきます。映画の“自由・帰属・はじまり”というテーマを、そのまま口に出して確かめるような、やさしい自己紹介の歌―そんな手触りが心地よいです。

It’s a new world, it’s a new start
It′s alive with the beating of young hearts
It′s a new day, it’s a new plan
I′ve been waiting for you
Here I am
Yeah, yeah, here I am

コードの印象は、メジャー基調の光。ヴァースの明るいI系(キーD想定ならD始まり?)で視界が開け、プレコーラスでさっと色を差し、サビではI–V–vi–IV系の王道にふわりと乗っていく―そんな“地平線へ延びる直線道路”のような進み方に聴こえます。装飾を多く語らず、アコギとストリングスの広がり、そしてコーラスの重なりが「新しい一歩」の高揚を静かに後押し。映画音楽としての透明感と、ブライアン先生らしい歌心のバランスがとても良い一曲です。

この曲を聴きながら雑務をすると、いつもこう思います。「まあ、やることはいろいろあるけれど、ここにいる自分も悪くないな」と。大きな夢や劇的な転機じゃなくて、コーヒーを淹れる手元の動作に、ほんの少しだけ“新しい始まり”の気配を見つける。それくらいのやわらかい前向きさを、この曲は自然にくれる。自分にとっては、そんな一曲です。

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22. The Only Thing That Looks Good on Me Is You

週末のToDoをゆっくり片づける合間に—コーヒーを淹れて、洗濯機の終了音を背中に受けながら、この曲を再生すると、部屋の空気が数度だけロック寄りに傾きます。1996年の『18 til I Die』からの先行シングル。作曲/プロデュースはブライアンと“相棒”マット・ラング。カナダ1位、UK6位という素晴らしい実績に加えて、翌年のグラミーではBest Male Rock Vocal Performanceにノミネート。数字よりも、曲の体温が先に伝わるタイプのヒット曲です。

Well, I don′t look good in no Armani Suits
No Gucci shoes, or designer boots
I’ve tried the latest lines from A to Z
But there′s just one thing that looks good on me

The only thing I want
The only thing I need
The only thing I choose, yeah
The only thing that looks good on me… is you

歌詞の導入からして、とても小気味いいのです。アルマーニ、グッチ、ヴェルサーチ(2番)等のブランド名を並べておいて、オチは「一番似合うのは君」という直球。口説き文句としては少し照れるけれど、ブライアン先生の声が乗ると不思議とサマになる。ファッション語彙を遊び倒しつつ“君至上主義”に着地する—その軽やかなユーモアが、日常のタスクにほんの少しだけ余白を作ってくれるんですよね。

コードや手触りに難しい話は不要。芯はI–IV–Vの王道で、ダウンストロークの刻みと軽く跳ねるリズムが背中を押す。サビはI→V→Iへ気持ちよく戻る“言い切り着地”。この“3分半の即効性”が週末の雑務に効く。粗めのカッティングでOK、歌の合間に鼻歌でタイトルフレーズを足すだけで、やることリストが少し軽くなるのを実感します。

ファンとしての正直なところを言えば、ブライアン先生=叙情的大作のイメージが強い時期に、「やっぱり根はロック小僧」だと再確認させてくれたのがこの曲でした。『18 til I Die』の太陽光みたいなギター、汗の匂い、そして最後は照れを突き破って真っ直ぐに言い切る感じ。曲が終わる頃には、もう一杯コーヒーを淹れて次のタスクに取りかかる自分がいる。我が家の週末を、半音だけ明るくしてくれる常備薬といってもいいかもしれませんね。

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23. (Everything I Do) I Do It for You

週末の雑務をゆっくり片づけるとき、ふとこの曲を聴きたくなる瞬間があります。1991年、映画『Robin Hood: Prince of Thieves』のためにブライアン・アダムスがマイケル・ケイメン、ロバート “Mutt” ラングと書き上げたこの曲は、ロンドンで生まれ、同年にシングルとして世に出ました。UKで16週連続1位(いまも破られていない最長記録)、USでも7週1位、世界19か国で1位、推定1500万枚超のセールス—数字の羅列がむしろ控えめに聞こえる、時代の象徴です。ブライアン先生の人生において一番の大ヒット曲と言えるでしょう。曲はグラミー「映像作品のための歌曲」を受賞、アカデミー賞/ゴールデン・グローブの歌曲賞にもノミネートされました。

Look into my eyes
You will see
What you mean to me
Search your heart
Search your soul
And when you find me there
You′ll search no more

Don’t tell me it′s not worth tryin’ for
You can’t tell me it′s not worth dyin′ for
You know it’s true
Everything I do
I do it for you

歌詞は、最初の『Look into my eyes, you will see』で、こちらの視線をそっと掴んできます。大げさな比喩を並べず、「目を見る」「心を探す」「真実を知る」といった短い動詞で、覚悟の輪郭を描いていく。サビの『Don’t tell me it’s not worth tryin’ for』で反論をやさしく遮り、ブリッジの『There’s no love like your love』で絶対値を置く。映画由来のフレーズ『I do it for you』を核に、自己犠牲と確信を“話し言葉の距離”で言い切るから、35年経っても心の受け皿にすっと収まるのだと思います。 色褪せない、名曲中の名曲と言ってもいいでしょう。

コードの手触りはD♭メジャーの澄んだ光。ピアノとストリングスがレガートで視界を広げ、アコギの芯とKeith Scottの“泣きすぎない”リードが、感情の輪郭を少しだけ濃くしてくれる感じ。サビはポップ・バラードの王道I–V–vi–IV(D♭–A♭–B♭m–G♭)で構成されていて、聴覚・脳・ハートを根こそぎもっていく。ブライアン先生の十八番、バラードのお手本のような構成です。

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24. Back to You

この曲は、1997年のMTV『Unplugged』公演(ニューヨーク/Hammerstein Ballroom)で初披露、そのライヴ音源を同年12月8日にシングルとして発表した新曲です。総じて、「Back to You」は90年代後半のブライアン先生が“大作バラード”頼みから一歩引き、歌と言葉の体温で勝負した瞬間を切り取る一曲のように感じる。新曲をあえてライヴ一発録りで世に出し、アコースティックの素肌感で“帰るべき場所”を歌い切る—その選択自体が歌詞のメッセージとシンクロしている。カナダでの首位やUK上位などの実績はもちろん、ベスト盤や再録で何度も再提示されてきた事実が、“帰ってくる歌”の普遍性を証明している。

歌詞は、『I’ve been down, I’ve been beat』にはじまる自己告白から、相手の支えで立ち直った語り手が「必ず君のもとへ戻る」と誓う回帰の物語を描く。象徴的な一節『Like a star that guides a ship across the ocean』は、相手の愛を“航路を示す星”にたとえ、迷いの時間を経ても最終的に帰り着く場所が相手のもとであることを示す。中盤には「君は孤独や痛みを見せなかった」「自分は君を失望させたかもしれない」という自己反省が差し挟まれ、赦しと持続への感謝がサビのリフレイン『I’m coming back to you』に収束する。こうした“弱さの自覚と忠誠の誓い”という構図が、アダムス特有のまっすぐな口語表現で語られるため、ライヴの息遣いとともに素直に胸へ落ちてきます。

Like a star that guides a ship across the ocean
That’s how your love will take me home, back to you
And if I wish upon that star, someday I′ll be where you are
And I know that day is coming soon
Yeah, I’m coming back to you

コード進行は“Unplugged”らしい生音の推進力を活かす、王道のメジャー基調。彼らが大好きなGメジャーをベースに、ヴァースはI–V–vi–IVやI–IV–I–Vといったポップ/ロックの定番を短い単位で回し、語りのフレーズを“前へ押す”設計(例:G–D–Em–C/G–C–G–D)。プリ〜サビではii–V(Am–D)を挟んでからIに解決し、コーラスはI–V–vi–IV(G–D–Em–C)とし、アコースティックの倍音と簡潔な和声で、サビのリフレインを押し出すあたり、巧いなぁと感心します。

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25. Summer of ’69

この曲は『Reckless』(1984)の収録曲でJim Vallance氏との共作。リリース後は、米Billboard Hot 100で5位、カナダ/ノルウェー/ニュージーランドなどでもトップ10入りを記録、のちに英国・豪州・ニュージーランドでマルチ・プラチナの認定を受ける“看板曲”になりました。楽曲はポップ/ハートランド・ロックの高揚と、バンド時代の手触りを残すギター・リフを軸に構築され、以後のライヴでは必ずと言っていいほど演奏される代表曲として定着していて、この曲好きなおっさんがおおそうなので、歌詞を多めにw

I got my first real six-string
Bought it at the five and dime
Played it ′til my fingers bled
Was the summer of ’69
Me and some guys from school
Had a band and we tried real hard
Jimmy quit and Jody got married
I should′ve known we’d never get far
Oh, when I look back now
That summer seemed to last forever
And if I had the choice
Yeah, I’d always wanna be there
Those were the best days of my life
Ain′t no use in complainin′
When you got a job to do
I spent my evenings down at the drive-in
And that’s when I met you, yeah!

Standin′ on your mama’s porch
You told me that you′d wait forever
Oh, and when you held my hand
I knew that it was now or never
Those were the best days of my life

歌詞は“69年の夏”という語を掲げながら、若い恋とバンド仲間の記憶、汗の匂い、初めてのギター『I got my first real six‑string』をめぐる夏の回想を一本の映画のように綴る。その一方で、ブライアン先生自身は当時9歳であること、そして“69”を「夏の恋(=性愛)の隠喩」として使ったと繰り返し明かしており、タイトルは年号とダブル・ミーニングで設計されている。タイトルの初期案は「The Best Days of My Life」で、デモの途中で『It was the summer of ’69』という一行を差し込んだのが決定打になった経緯も語られている。歌の中の“Jimmy”と“Jody”は実在の友人・スタッフに由来(Jody Perpikは当時のサウンドマンでMVにも新婚車で登場)していることも有名な話ですね。

コード進行は、とても王道でシンプルです。キーはDメジャーで、イントロからヴァースまでは D–A–G という“明るく開けたロックの定番”を中心に進みます。この3つのコードを軸にしたギター・リフが、曲の爽快さと青春感をつくっているわけですね。サビに入る前のプリコーラスでは Bm–G–A と少しだけ切なさのある流れを挟み、そこで気持ちをじわっと盛り上げてから、サビでは D–A–Bm–G という80年代ロックの王道の進行に着地します。この組み合わせによって、明るさの中にほどよい哀愁が混ざり、“歌いたくなる”高揚感が一気に生まれます。ブリッジでは G–A–Bm–G のような短い陰影をつくり、そこから再びメインの進行に戻ることで、曲全体がずっと前へ進んでいくような推進力が生まれています。演奏面では、キースのメロディックなギターとリズムギターの二層構造、オルガンの薄いパッド、そしてハイハットの細かい刻みが合わさり、シンプルな進行なのに立体感のある“止まらないロック”になっています。だからこそ、この曲は80年代のFMラジオでも現代のアリーナでもまったく色褪せない。王道コード進行×ギターリフの強さが、そのまま普遍性につながっているんだと、改めて納得させられる一曲です。

観客の合唱で1コーラス目が埋まってしまうライヴの定番、MVにおける白黒回想とカラーの現在を交差させる演出など、物語としての普遍性と身体が覚える進行が揃った結果、40年近く経っても色褪せない“夏”のアンセムであり続けているんでしょうね。すっごい!

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26. Cuts Like a Knife

この曲はJim Vallance氏と共作し、1983年発売の同名アルバムのタイトル曲として制作され、同年にシングル化された。録音は曲はアメリカでBillboard Hot 100 15位、Mainstream Rock 6位、カナダのRPMチャートでもトップ20入りし、アルバム自体も北米でプラチナ認定を得て、彼の国際的ブレイクを決定づけることになりました。この曲でブライアン先生を知る事になった日本人も多いでしょうね。

歌詞は“突然の別れ”で心に走る鋭い痛みを『cuts like a knife』と表現しつつも、『but it feels so right』という逆説的な一行が、痛みの中にもどこか納得や前向きさが混じる複雑な感情を表している。主人公は“すべてうまくいっていた”と思い込んでいた関係が、相手の新しい恋人の出現によって崩れたことを知り、怒りと困惑と未練を抱えながらも、どこかで“こうなる運命だったのかもしれない”と受け入れようとする。Vallance氏が制作過程で、ブライアン先生がギターを弾きながら無意識に口ずさんだ「cuts like a knife」をフックとして拾い、そこに「but it feels so right」を付け足して感情の輪郭を整えたと語っていた記事を見た事がある。また、バックのna-na-naコーラスは、The Beatles「Hey Jude」やSteam「Na Na Hey Hey Kiss Him Goodbye」への意図的なオマージュで、痛みの歌を“ロック・アンセム”へと変換する役割を担っていると雑誌で読んだ事があります。

Now it cuts like a knife
Yeah, but it feels so right
Oh, it cuts like a knife
Yeah, but it feels so right (na-na-na, na-na-na-na-na, na-na)
Oh, it cuts like a knife
But it feels so right, baby (na-na-na, na-na-na-na-na, na-na)
Oh, it cuts like a knife
Yeah, hey!

この曲のコード進行は、Dメジャーを土台にしたロックの王道パターンで組み立てられています。冒頭では、D–A–G のシンプルな並びをギター・リフが力強く支え、曲全体に“走り出す感じ”を与えています。続くヴァースでは D–A–Bm–G の流れを軸に、明るさと少しの切なさを行き来しながら、歌の感情が素直に前へ進むように設計されています。サビに向かうプリコーラスでは、Bm→G→A と順番に積み上げることで一度テンションをため、そこからサビの D–A–Bm–G に戻ると、“痛さ”と“前向きさ”が一気に広がるのがよく分かります。まさに、ブライアン先生が得意とする“痛いのに気持ちいい”ロックバラードの構造ですね。ブリッジでは、ライブ版でも定番の G→A→Bm→G といった進行が使われ、クライマックスに向けて自然と気持ちを押し上げてくれます。派手なコード遊びをしているわけではなく、開放弦の響き、刻むギター・リフ、そしてドラムのまっすぐなビートが感情をダイレクトに伝えるつくりになっている点が特徴です。結果として、この曲は複雑な構成で魅せるタイプではなく、ハートランド・ロックらしい“ストレートで説得力のある音像”を貫く楽曲になっています。だからこそ、多くのファンに長く愛され、ライブで鳴らすと会場の空気が一瞬でひとつになる“アンセム”として機能しているのだと感じます。

「この曲は即興の口ずさみから生まれた」とブライアン先生が語っていたように、シンプルな語彙とストレートな比喩で構築された歌だが、恋愛の痛みを“刃”にたとえる表現と、そこに矛盾する肯定を重ねる構図が普遍性を持ち、現在までライヴの定番人気曲となっています。

#DynamicsなBryanAdamslive26の勝手な楽しみ方 #武道館公演27回目

ここで、ブライアン先生以外のメンバー(キース・ゲリー・パット)はステージをあとに。最高のLiveをありがとう!

27. All for Love

このブライアン先生の2分間のメッセージ、胸が熱くなりました。英語の勉強に是非!

「All for Love」は、1993年映画『The Three Musketeers』のために書かれ、Rod Stewart・Stingと3人で歌ったパワー・バラードで、1993年1にシングルとしてリリースされました。楽曲は映画のモットー「All for one, and one for all」をヒントに、作曲陣がスコアのモチーフをもとに組み立てたもの。制作時は3人のスケジュール調整やレコーディングの段取りが難航したようですが、完成後は北米・欧州・豪州で1位を獲得し、アメリカではBillboard Hot 100の1位(1994年1月)を達成しました。この曲は、90年代映画サウンドトラックを象徴する大作バラードであり、“三銃士”という物語の理想と、三人のスーパースターが声を一つにする贅沢さが見事に噛み合った曲と言えるでしょう。完成までの苦労とは裏腹に、結果は世界各地でNo.1を獲得し、映画を超えて長く愛される“誓いの歌”として残ることになりました。

歌詞は、三銃士の“仲間の絆”という映画のテーマを、そのまま愛と献身の誓いに置き換えたつくりで、「All for love, and love for all」というフレーズを中心に、相手を守り支える意思をまっすぐに歌う。三つの声がサビで一つのメロディへ収束する構造が、“三銃士=三人の歌い手”という象徴と重なり、曲全体が“誓いの歌”としてストレートに響く感じです。

Let’s make it all for one and all for love.
Let the one you hold be the one you want,
The one you need,
′Cause when it’s all for one it’s one for all.
When there′s someone that should know
Then just let your feelings show
And make it all for one and all for love.

この曲のコード進行は、いわゆる“王道のメジャーバラード”です。原曲はE♭メジャーの響きを中心に作られていますが、ギタリストが弾くときはDメジャーに半音下げて考えるととても扱いやすくなります。歌い出しのヴァース部分は、D–A–Bm–G といったおなじみの並び(I–V–vi–IV)をゆったりと回すことで、語りかけるような広がりを作っています。ブライアン先生の声が自然に前へ進んでいく“語りの支え”になっているところですね。サビも同じ進行(I–V–vi–IV)を軸にしていますが、より開放的に響く形でまとめられており、3人の声が重なる瞬間にコードが大きく開けるような構造になっています。この“広がり方”が、曲全体を包み込むような温度を生んでいます。ブリッジでは、G→A→Bm→G(IV–V–vi–IV) のような緊張と解放を短くつくる進行や、ii→V→I といった定番の“収束の流れ”を使って、一度曲を引き締めてからラストのサビへ向かいます。これによって、最後にもう一度大きく開く“クライマックス感”が生まれます。アレンジは、アコースティックギター・ピアノ・オーケストラ・ミッドテンポのバンドが層になって支える構造。そこに三声のハーモニーが真ん中でしっかりと立っているため、シンプルなのに奥行きのあるサウンドになるわけです。

ライブではアコースティックの弾き語りで披露されることも多く、静まった会場にブライアン先生の声が強く響く─その瞬間を“彼の代表曲”として刻んでいるファンは少なくないと思います。僕も間違いなく、そのうちの一人です。

#DynamicsなBryanAdamslive26の勝手な楽しみ方 #武道館公演27回目

Closing Chapter|Roll with the Punches の先へ

武道館を出た瞬間のあの余韻が、まだ身体に残っています。40年以上聴き続けてきた人の声が、今の自分の立ち位置や迷いにそっと寄り添ってくれる。音楽の持つ力って、本当に不思議です。振り返れば、自分にとっての英語も、海外で仕事をする自信も、いまの経営者としてのスタンスも、その始まりの一点にはいつもブライアン先生がいました。そして今回、直接本人に感謝を伝える機会までいただけたことは、ただのライブ体験ではなく、人生の文脈の中でも“特別な節”として刻まれました。一緒に貴重な時間を過ごしてくれた知人にも感謝です。

“Keep going, Ryo. Roll with the Punches.”

彼が最後にくれたこの一言は、今年の指針にしていいほど強く胸に残っています。受け流しながら前へ。打たれた分だけ賢く、速く、そしてしなやかに。国内でも、グローバルでも、人生でも必要なのは、たぶんその姿勢だけなのだと、改めて感じています。

読んでくださった皆さまにも、今日のセトリが少しでも英語の学習や、日々の気分転換、そして自分自身と向き合うきっかけになれば嬉しく思います。音楽は、ふとした瞬間に人生を助けてくれる。“あの1曲”が、これからの皆さんの背中を押してくれますように。

♪当日のライブ音源プレゼント♪

Spotifyでも、セトリをつくっておきましたので、こちらも共有しておきますね!

それでは、2月も “Roll with the Punches” の精神で前に進んでいきましょう。Let’s Enjoy our DX365Life!

dx365jp
  • dx365jp
  • 24年ほど、Microsoft Dynamics ERP(NAV/AX)+CRMの導入コンサルティングに従事し、日本を含む34か国において導入コンサルティングを経験してきました。グローバル環境における“プロジェクト”と“マーケティング”を生業としております。

    最近は、【CRM/MKTG(攻めのDX)⇔ ERP(守りのDX)】+【ローコード】というDX365な活動に奮闘中です。Microsoft Dynamics 365 ビジネスで地球を90周中です。#DX365 #DynamicsIoT

    Microsoftの運営する外部技術者グローバル組織「Microsoft MVP(*日本165名/世界3023名)・ Microsoftのトラスティッドアドバイザーである「Microsoft Regional Director (*日本4名/世界189名)」として、複数のITコミュニティーにて活動中。(*2022/07/06時点)

    プロフィールはこちら→bit.ly/Dynamics365JP