Japan Mobility Show 2025 参加レポート

こんばんは! 室長こと、吉島良平Microsoft MVP for Business Applications| Microsoft Regional Director) です。今週はタイの首都バンコクに来ております。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。タイはこの時期にしては珍しく過ごしやすい気候なのですが、日本同様インフルエンザが流行っているようです。私も、気をつけなきゃです。

先日、フィリピン日産様への弊社導入事例がマイクロソフト米国本社の公式Youtubeに公開されましたので、共有をさせていただきます。ご覧いただけると嬉しいです!マイクロソフトのウェブサイトに事例としても公開されています。

本事例の詳細は、Technosoft Automotive Days 2025 の録画ポータルにても視聴できますので、ご興味がある方は視聴リクエストをポータル経由でお願い致します。弊社マーケティングチームから、パスワードをご連絡致します。トヨタ様・ジェネラルモーター様・マルチブランドディーラー様の取り組みなど、短時間で盛り沢山の内容を確認できます。勿論、最近話題に尽きる事のないAI・Copilot領域に関しても、この機会に情報収集をしていただければ幸いです。

さて、今日は少し時間が経ってしまったのですが、Japan Mobility Show「主催:一般社団法人 日本自動車工業会(JAMA)」に関して、個人的な感想で纏めた備忘録としたいと思っています。深夜空き時間に書いていくので、公開する際には既に帰国しているかもしれませんが、各社の面白い取り組みが沢山あったので、“あくまでも個人的な感想”として、残しておきたいと思っています。

「Japan Mobility Showで見えた“モビリティDX”の未来|ITが変える移動体験」

開催期間が、2025年10月30日(木)~11月9日(日)と結構長く、東京ビッグサイトにお仕事で、または家族でイベントを楽しむ為に出向かれた方も多かったのではないかと思います。室長は11月2日(日)と、11月9日(日)と日曜日に2回ほど現地で情報収集をしていました。101万人の参加者(JAMA公式発表)になったようです。

「Japan Mobility Show 2025:モビリティが描く“ワクワクする未来”へ」

自動車業界は今、100年に一度の変革期にあります。EV化や自動運転といった技術革新はニュースで語られますが、現場でITに携わる私たちが注目すべき本質は、「ソフトウェア化」と「データ駆動型ビジネス」へのシフトです。車はもはや完成品ではなく、クラウドとつながり、継続的にアップデートされる“ITプラットフォーム”へと進化しています。

Japan Mobility Showは、その未来像を示す場でした。展示されていたのは、単なるコンセプトカーではなく、SDV(Software Defined Vehicle)を前提とした設計思想、AIによるUX強化、そしてモビリティを都市OSやスマートシティと結びつけるビジョンです。さらに、OTAアップデートやサブスクリプションモデルなど、従来の「販売」から「サービス」へと移行する兆しが随所に見られました。

本記事では、Japan Mobility Showで見えた「モビリティDX」の潮流を、OEMごとの展示車両や最新技術、そしてITが果たす役割という視点から深掘りします。車から都市へ、そして人へ広がるDXの波を、オートモーティブ業界で働く一人のIT担当者として、どのように捉えるべきかを考えてみたいと思います。

トヨタ:SDV戦略と“センチュリー”ブランド化が示すモビリティDXの未来」

最も注目を集めたトピックのひとつが、トヨタのセンチュリー独立ブランド化です。これまでトヨタブランドの一車種だったセンチュリーは、「Top of Top、One of One」というコンセプトのもと、単なる高級車ではなく、日本文化とテクノロジーを融合した新しいブランドへと進化しました。

この変化は、単なるデザイン刷新やラインアップ拡張にとどまりません。センチュリーの新モデル(クーペ、SUV、GRMNセダン)は、SDV(Software Defined Vehicle)を前提に設計され、クラウド連携やOTAアップデートによる機能拡張を想定しています。つまり、ハイエンド市場においても「車は完成品ではなく、進化し続けるITプラットフォーム」という思想が浸透し始めているように感じました。

さらに、センチュリーのカスタマイズ体験は、デジタルツインや生成AIを活用したビスポーク設計へと進化する可能性があります。顧客がオンラインで仕様を選び、AIが最適なデザインや機能を提案する――そんな未来は、ラグジュアリー市場から始まり、やがて量販モデルにも広がっていくのでしょう。

展示会場では、センチュリーのカード【名刺みたいな】を係員の方が配布していたので、いただいたのですが、一枚一枚に香水が吹付けられていて、きめ細やかな丁寧な準備と、マーケティング戦略が印象に残りました。ブースへの同線が少しわかりにくかったという課題があったように思います。

<DX視点での示唆>

  • ハイエンド市場(センチュリー・LEXUS)でもSDV化が進行:クラウド連携、OTAアップデート、データ駆動型UX
  • カスタマイズ体験のデジタル化:デジタルツイン+AIによるビスポーク設計
  • 都市OSとの統合:Woven Cityでのモビリティ×スマートシティの実証

トヨタの展示は、モビリティDXの本質を示すものでした。センチュリーの独立ブランド化は、ラグジュアリー市場におけるSDV化とデジタルカスタマイズ体験の始まりを意味します。さらに、カローラコンセプトやKAYOIBAKOは、クラウド連携とOTAアップデートを前提に、モビリティを「所有」から「サービス」へと変える戦略を体現しているようでした。そして、Woven Cityは、車両データと都市データを統合し、スマートシティとモビリティの融合を加速させる実証実験です。

IT担当者にとって、この変化は単なる技術トレンドではありませんね。車両がITプラットフォーム化する時代に、どのようなデータ戦略を描くか、どのようにクラウドやAIを活用するか――その答えを探るヒントが、トヨタの展示には詰まっていました。

ダイハツ:軽EVとハイブリッドで描く“地域モビリティDX”」

ダイハツブースは、「小さいからこそできること」をテーマに、軽自動車の可能性を再定義するコンセプトモデルを披露しました。ここで見えたのは、単なる小型車の進化ではなく、地域モビリティDXを支えるIT戦略だと感じました。

まず注目すべきは、ミゼットX。初代ミゼットのDNAを継承しつつ、ラストワンマイル配送や地域交通に対応する超コンパクトBEVです。荷台交換による用途切り替えや、クラウド連携による稼働率最適化は、MaaSプラットフォームとの統合を前提とした設計思想を示しています。走行データをクラウドで収集し、AIが最適ルートを提案する――そんな仕組みは、地方交通の課題解決に直結します。

次に、K-VISION。軽自動車初のストロングハイブリッドを搭載し、外部給電機能を備えたこのモデルは、モビリティ×エネルギーDXの可能性を広げます。災害時の電力供給や、クラウド連携によるハイブリッド制御の最適化は、車両を単なる移動手段から「地域インフラ」へと変える一歩です。

さらに、KAYOIBAKO-Kやe-ATRAIといった軽商用BEVは、物流DXの象徴。配送データをクラウドで統合し、AIで最適化する仕組みは、EC需要の増加や高齢化社会に対応する新しいビジネスモデルを生み出します。加えて、IoT連携による車両状態のリアルタイム監視は、予防保守や稼働率向上に直結します。

<DX視点での示唆>

  • 地域交通のデジタル化:MaaS連携+クラウド最適化
  • モビリティ×エネルギー:外部給電+災害対応
  • 物流DX:AIによる配送最適化+IoT監視

ダイハツの取り組みは、軽自動車という日本独自のカテゴリーを、データ駆動型サービスのプラットフォームへと進化させる挑戦のように見えました。これは、地方交通や物流の課題をITで解決する「スモールDX」のモデルケースになるのかもしれませんね。

ホンダ:自動運転から空・宇宙へ、モビリティDXの地平を広げる」

ホンダの展示は、Japan Mobility Showの中でも異彩を放っていました。自動車だけでなく、ジェット機やロケットまで並ぶブースは、モビリティの概念を「地上」から「空」そして「宇宙」へと広げる挑戦を象徴しています。

まず、EVラインアップの「Honda e:N」シリーズは、SDV化を前提に設計され、クラウド連携による走行データ解析やOTAアップデートで機能を進化させる仕組みを採用。これは、車両を「完成品」ではなく「進化するITプラットフォーム」として捉えるホンダの姿勢を示しています。

自動運転技術では、Honda Sensing Eliteが注目。AIによる認知・判断を強化し、クラウドで学習する仕組みを導入。OTAアップデートで機能追加が可能な点は、ソフトウェア中心のモビリティ戦略を加速させています。

さらに、航空領域ではHondaJet Elite IIが展示され、飛行データをクラウドで解析し、AIによる故障予測や運航最適化を実現する仕組みを紹介。都市間移動の未来を担うeVTOLは、スマートシティとの連携を視野に、AIで航路を最適化する技術を披露しました。そして、宇宙領域では小型ロケットを展示し、デジタルツインによる打ち上げ計画の最適化やクラウド連携での運用管理という、宇宙輸送のDXを示唆しました。

<DX視点での示唆>

  • モビリティの境界消失:自動車、航空、宇宙を横断するデータ駆動型戦略
  • SDV化とOTAアップデート:進化する車両、進化するUX
  • 都市OSとの統合:スマートシティと航空モビリティの融合

ホンダの展示は、モビリティDXが「車」だけの話ではないことを強く印象づけました。IT担当者にとって、この変化は、クラウド、AI、デジタルツインを駆使した新しいサービスモデルを構築するヒントになるはずです。

日産:EVとクラウド連携で描く“インテリジェント・モビリティDX”」

日産の展示は、最も「DX」を感じさせるブースのひとつでした。テーマは 「インテリジェントで持続可能な未来」。その言葉通り、EV、クラウド、AI、そしてエネルギーマネジメントを融合したモビリティ戦略が鮮明に示されていました。

まず、世界初公開となった新型エルグランドは、第3世代e-POWERと電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」を搭載。AIによる路面適応制御で安全性を高め、クラウド連携で走行データを活用した予防保守を実現します。これは、プレミアムミニバンを「データ駆動型サービス」に変える布石です。

次に、EVの象徴である日産リーフ B7は、78kWhバッテリーで最大702kmの航続距離(航続距離はWLTCモードかEPAかで異なる)を誇り、SDV化を前提にソフトウェアで走行モードを最適化。さらに、フラッグシップEVのアリアは、Google搭載インフォテインメントやV2L機能を追加し、OTAアップデートでUXを進化させる仕組みを採用しました。

軽EV市場では、サクラが革新を示しました。電動スライド式ソーラーシステム「Aero Solar Extender」を搭載し、太陽光発電で年間約3,000km走行を目指すこのモデルは、再エネ連携とIoT制御による充電手間削減、災害時の電源確保を可能にします。ユーザー行動データを分析し、最適な充電戦略を提案する仕組みも視野に入っています。

さらに、横浜市で開始予定のモビリティサービス実証実験では、AI技術「AutoDJ」を搭載した自動運転車両を展示。都市OSとの統合を前提に、スマートシティとモビリティの融合を加速させるようです。そして、NISSAN ENERGYでは、EVを活用した家庭電力の最適化や災害時のバックアップ電源を提案。体験型ゲームでUXを強化する取り組みも印象的でした。

<DX視点での示唆>

  • EV+クラウド連携:走行データ活用で予防保守とUX最適化
  • SDV化とOTAアップデート:進化する車両、進化するサービス
  • モビリティ×エネルギーDX:再エネ連携とスマートグリッド統合

日産の展示は、モビリティDXが「車」だけでなく、都市、エネルギー、ライフスタイル全体を変える力を持つことを示していました。IT担当者にとって、この変化は、クラウド、AI、IoTを駆使した新しいサービスモデルを構築する絶好のヒントになるはずです。

三菱:PHEVとクラウド連携で描く“アドベンチャーDX”」

三菱の展示は、電動化とデジタル化を融合させた「Adventure & Sustainability」をテーマに、SUVの未来像を提示しました。中心となったのは、新型アウトランダーPHEV。大容量バッテリーと双方向給電機能を備え、家庭やスマートグリッドとの連携を視野に入れています。クラウドを介したエネルギーマネジメントにより、災害時の電力供給や最適な充電戦略を実現する仕組みは、モビリティを「移動手段」から「エネルギーインフラ」へと進化させるものです。

次世代SUVコンセプトのD:X Conceptでは、オフロード性能と電動化に加え、AIによる路面解析と走行制御を組み合わせたデータ駆動型UXを提案。クラウド連携で走行履歴を分析し、予防保守を可能にする仕組みは、アフターサービスDXの象徴です。

さらに、三菱Connectを通じたリモート診断とメンテナンス自動化は、IoTとクラウドを活用し、顧客体験をデータでパーソナライズする方向性を示しました。

<DX視点での示唆>

  • モビリティ×エネルギーDX:V2H+スマートグリッド連携
  • データ駆動型UX:AIによる走行制御+クラウド分析
  • アフターサービスDX:IoT+クラウドで予防保守と顧客体験強化

三菱の展示は、SUVの「走り」を支えるIT戦略と、モビリティをエネルギーインフラに変えるDXの可能性を示していました。

マツダ:走りの楽しさとSDV化で描く“人間中心のモビリティDX”」

Mazdaの展示は、「走りの楽しさ」を軸にしながら、デジタル化を融合させる戦略が際立っていました。象徴的なのは、次世代スポーツコンセプトMAZDA ICONIC SP。ロータリーエンジンと電動化を組み合わせたこのモデルは、SDV化を前提に、クラウド連携で走行モードをカスタマイズできる仕組みを採用。OTAアップデートでUIやパフォーマンスを進化させる方向性は、スポーツカーの価値を「ハード」から「ソフト」へとシフトさせています。

EVラインアップでは、都市型EVMX-30が注目。サステナブル素材を採用しつつ、走行履歴をAIで解析し、エネルギー効率を最適化する仕組みを導入。クラウド連携による予防保守も視野に入れています。

さらに、Mazdaのデザイン哲学「魂動」は、デジタルツインによる設計最適化で進化。クラウド上でデザインシミュレーションを行い、顧客向けビジュアライゼーションでカスタマイズ体験を強化する取り組みは、デザインとITの融合を象徴しています。

<DX視点での示唆>

  • SDV化とOTAアップデート:スポーツカーの価値をソフトウェアで進化
  • データ駆動型UX:走行履歴解析+クラウド連携
  • デザインDX:デジタルツインによる設計最適化+顧客体験強化

Mazdaの展示は、モビリティDXが「走りの楽しさ」を犠牲にするものではなく、むしろITによって深化させることを示していました。

スバル:安全技術とAIで描く“安心のモビリティDX”」

スバルの展示は、「安心と愉しさ」をデジタルで進化させる戦略が際立っていました。象徴的なのは、次世代EyeSight。360度センシングとAI認識強化により、危険予測精度を飛躍的に向上。クラウドで学習し、OTAアップデートで機能追加が可能な仕組みは、安全技術を「進化するサービス」へと変えています。

自動運転技術では、高速道路だけでなく都市部でのレベル3自動運転を視野に、クラウド連携で地図情報をリアルタイム更新。走行履歴や交通データをAIで解析し、運転支援を最適化する仕組みは、スマートシティとの統合を前提とした設計思想を示しています。

EV領域では、SOLTERRAを中心に、コネクテッドサービスを強化。クラウド連携で充電計画を最適化し、OTAアップデートでUIを改善する方向性は、EVを「データ駆動型UX」のプラットフォームへと進化させています。

<DX視点での示唆>

  • 安全DX:AI+クラウドで危険予測と機能進化
  • 自動運転DX:都市OSとの統合でスマートシティ対応
  • EV+クラウド連携:UX最適化とOTAアップデート

スバルの展示は、モビリティDXが「安心」という価値をITで強化することを示していました。IT担当者にとって、この変化は、クラウド、AI、IoTを駆使した安全技術の進化をどう自社戦略に取り込むかを考えるきっかけになるはずです。

スズキ:都市型モビリティとコネクテッドで描く“ライディングDX”」

スズキの展示は、二輪の未来を「電動化+コネクテッド」で再定義する取り組みが際立っていました。注目は、都市型スクーターのEVモデル。軽量でコンパクトな設計に加え、スマートフォン連携によるバッテリー残量管理やメンテナンス通知機能を搭載し、日常の移動をデジタルで最適化します。この仕組みにより、ユーザーはスマホアプリでバッテリー状態や走行履歴を確認でき、メンテナンス時期を事前に把握することが可能になります。従来の「乗るだけ」の体験から、データを活用した安心・快適なUXへと進化している点が特徴です。

さらに、クラウド連携による走行データ解析や、AIによる最適ルート提案は、二輪を「個人の移動手段」から「都市交通の一部」へ進化させる方向性を示しています。都市部での渋滞回避や効率的な移動をAIがサポートすることで、ライダーはより安全で快適な移動体験を享受できます。加えて、MaaS(Mobility as a Service)との統合を視野に入れた設計は、スズキが都市型モビリティのDXを本格的に推進している証拠です。将来的には、公共交通やシェアリングサービスと連携し、二輪が都市交通の重要なピースとなることが期待されます。

<DX視点での示唆>

  • 電動化+クラウド連携:バッテリー診断、メンテナンス予測で安心性を強化
  • AIによるルート最適化:UX向上と安全性確保
  • MaaS統合:都市交通との連携で二輪の役割を再定義

スズキは、二輪市場におけるDXを「利便性」と「安全性」の両立で推進しています。電動化とクラウドサービスを融合させ、都市型モビリティをデータ駆動型サービスへと進化させる戦略は、次世代ライディング体験の方向性を鮮明に示しています。この取り組みは、単なる製品開発にとどまらず、都市交通全体の効率化や環境負荷低減にも寄与するものです。スズキのDX戦略は、二輪の価値を「移動手段」から「デジタルサービス」へと変える挑戦であり、モビリティ業界全体にとって重要な示唆を与えています。

日野:商用車DXで描く“物流の未来”」

日野の展示は、「物流の未来」をITで再定義する取り組みが際立っていました。商用車は単なる輸送手段ではなく、データ駆動型サービスのプラットフォームへと進化しつつあります。

注目は、コネクテッドトラック。車両に搭載されたIoTセンサーが稼働状況や燃費、積載情報をリアルタイムでクラウドに送信し、AIが最適な運行計画を提案する仕組みを採用。これにより、配送効率の向上だけでなく、予防保守によるダウンタイム削減が可能になります。さらに、走行データを統合することで、サプライチェーン全体の最適化を支援するプラットフォームとしての役割も強化されています。

EVトラックの展示も印象的でした。電動化は単なる環境対応にとどまらず、エネルギーマネジメントDXの一環として位置づけられています。双方向給電機能を備えたモデルは、災害時の電力供給やスマートグリッドとの連携を視野に入れ、物流拠点を「エネルギーインフラ」に変える可能性を示しました。

さらに、日野はフリート管理サービスを強化。AIは単なる配車計画にとどまらず、乗客の安全監視やごみ収集業務の効率化など、現場課題に直結するソリューションへと進化。物流だけでなく地域交通や公共サービスのDXを支える役割が強調されました。

<DX視点での示唆>

  • 物流DX:コネクテッドトラック+クラウド連携で運行最適化
  • エネルギーDX:EVトラック+双方向給電で災害対応
  • フリート管理DX:AIによる配車計画+予防保守

日野の展示は、商用車を“物流のデジタルハブ”へと進化させる未来を示していました。IT担当者にとって、この変化は、クラウド、AI、IoTを活用し、物流業務を単なる運送から“データ駆動型サプライチェーン”へ変える戦略を考えるきっかけになるはずです。

いすゞ:フリート管理とEV化で描く“商用モビリティDX”」

いすゞの展示は、商用車の未来を「データ駆動型サービス」へと進化させる取り組みが中心でした。物流業界の課題である効率化、環境対応、そして安全性を、ITとDXで解決する戦略が鮮明です。

注目は、EVトラックのラインアップ。電動化は単なる環境対応ではなく、エネルギーマネジメントDXの一環として位置づけられています。双方向給電機能を備えたモデルは、災害時の電力供給やスマートグリッドとの連携を視野に入れ、物流拠点を「エネルギーインフラ」に変える可能性を示しました。

さらに、いすゞはクラウドベースのフリート管理サービスを強化。車両に搭載されたIoTセンサーが稼働状況、燃費、積載情報をリアルタイムでクラウドに送信し、AIが最適な配車計画を自動生成。これにより、燃費改善、CO₂削減、ドライバーの労働負荷軽減といった課題を同時に解決する仕組みが提示されました。

加えて、予防保守の自動化も重要なポイント。走行データをクラウドで解析し、故障予測を行うことで、ダウンタイムを最小化。これにより、物流業務の安定性とコスト効率が大幅に向上します。

<DX視点での示唆>

  • 物流DX:クラウド+AIで配車計画と稼働率を最適化
  • エネルギーDX:EVトラック+双方向給電で災害対応
  • 予防保守DX:IoT+クラウドで故障予測とメンテナンス自動化

いすゞの展示は、フリート管理を“予測型運用”へと進化させるDXの可能性を示しました。IT担当者にとって、この変化は、クラウドとAIを組み合わせ、車両管理をコスト削減だけでなく“収益を生むデータサービス”へ転換するヒントになるはずです。

UDトラックス:自動運転と電動化で描く“スマート物流DX”」

UDトラックスは、商用車の未来を「自動運転+電動化」で再定義する取り組みを強調しました。注目は、自動運転技術を搭載した大型トラックのコンセプトモデル。高速道路での隊列走行や、AIによる運行最適化を視野に入れ、物流効率を飛躍的に高める方向性を示しました。

さらに、電動化モデルでは、バッテリー交換式のソリューションを提案。長距離輸送における充電時間の課題を解決し、稼働率を最大化する仕組みです。クラウド連携による運行データ管理や、AIによる故障予測も導入され、予防保守と安全性強化を両立しています。

<DX視点での示唆>

  • 自動運転DX:隊列走行+AIによる運行最適化
  • エネルギーDX:バッテリー交換式+クラウド連携
  • 予防保守DX:IoT+AIで稼働率向上

UDトラックスの展示は、物流業界における「スマート化」と「持続可能性」を同時に実現する戦略を鮮明に示しました。

三菱ふそう:電動化とコネクテッドで描く“都市物流DX”」

三菱ふそうは、都市型物流を支える電動トラック「eCanter」の最新モデルを展示。バッテリー容量の拡大と急速充電対応により、配送業務の効率化を実現。さらに、クラウド連携によるフリート管理機能を強化し、稼働状況や充電計画をリアルタイムで最適化する仕組みを導入しました。

加えて、AIによる安全支援機能も進化。歩行者検知や衝突回避支援をクラウドで学習し、都市部での安全性を高めています。これにより、ふそうは「環境対応」と「安全性」を両立する都市物流DXのモデルケースを提示しました。演者の芸風も、どこかでみたような(笑)ユニークでいいじゃないですか。

<DX視点での示唆>

  • 都市物流DX:電動トラック+急速充電+クラウド管理
  • 安全DX:AIによる衝突回避+歩行者検知
  • エネルギーDX:スマート充電+稼働率最適化

三菱ふそうの展示は、都市型物流における電動化とデジタル化の融合を加速させる戦略を示しています。

では、外資系OEMのところも、室長がリサーチできた限りの情報を纏めておきます!

今回輸入ブランドで出展があったのは、欧州からメルセデス・ベンツとBMW&MINIで、アジアからはBYD、HYUNDAI(ヒョンデ)、そして初出展のKIA(キア)でした。

メルセデス・ベンツ:MB.OSが描く“ラグジュアリーSDVの未来”」

メルセデス・ベンツは、EQシリーズを中心に、EVとソフトウェアの融合を強調しました。注目は、MB.OSを搭載したラグジュアリーEV「EQE SUV」。このOSは、OTAアップデートによる機能進化、AIアシスタントによるパーソナライズ体験を可能にし、車両を“進化し続けるデジタルプラットフォーム”へと変えます。さらに、ARナビや音声認識を組み込んだUXは、ドライバー体験をクラウド連携で最適化。走行データを活用した予防保守や、サブスクリプション型サービスの提供は、モビリティDXの新しい収益モデルについて考えるきっかけになりました。

<DX視点での示唆>

  • SDV化によるOTAアップデート+AIパーソナライズ
  • クラウド連携でUX最適化+予防保守
  • サブスクリプション型サービスによる新収益モデル

メルセデスは、ラグジュアリーEVを単なる高級車ではなく、ソフトウェアで進化する“サービスプラットフォーム”へと変革。MB.OSを軸に、データ駆動型のUXと収益モデルを構築する戦略は、SDV時代の先駆けと言えるでしょう。

BMW:Neue Klasseが示す“循環型モビリティDX”」

BMWは、次世代プラットフォーム「Neue Klasse」を披露し、EVとサステナビリティを軸にしたDX戦略を打ち出しました。注目モデルは「iX」「i4」に加え、コンセプトEV。Neue Klasseは、クラウド連携による車両制御、AIによるエネルギー効率最適化を前提とした設計です。さらに、BMW OS 9によるパーソナライズUIや、データ駆動型サービスは、車両を“デジタルライフの一部”に変える仕組み。素材循環やCO₂削減をクラウドで管理する仕組みは、環境DXのモデルケースです。

<DX視点での示唆>

  • クラウド連携+AIによるエネルギー効率最適化
  • パーソナライズUIでUX強化
  • サステナブル素材+循環型設計のデータ管理

BMWは、モビリティDXを「環境」と「デジタル体験」の両軸で推進。Neue Klasseは、EVを単なる移動手段から、持続可能なデジタルエコシステムへと進化させる戦略の象徴です。

MINI:電動化とデジタル体験で描く“コンパクトモビリティDX”」

MINIの展示は、ブランドのアイデンティティである「コンパクトで楽しい走り」を維持しながら、電動化とデジタル化を融合させる戦略が際立っていました。注目は、新型「MINI Cooper Electric」と「MINI Countryman Electric」。これらのモデルは、クラウド連携による車両データ管理や、スマートフォン統合によるパーソナライズ機能を搭載し、ユーザー体験を大きく進化させています。

さらに、MINIはサステナブル素材を採用したインテリアや、循環型設計を強調。BMWグループ共通のデジタル基盤を活用し、AIによるエネルギー効率最適化や、データ駆動型サービスを提供する方向性を示しました。これにより、MINIは単なるコンパクトカーから、都市型モビリティのデジタルエコシステムへと進化していました。ポールスミス社とのコラボもなかなか良かったです!

<DX視点での示唆>

  • 電動化+クラウド連携:車両データ管理とUX強化
  • パーソナライズUI+スマホ統合:デジタル体験の深化
  • サステナブル素材+循環型設計:環境DXの推進

MINIの取り組みは、モビリティDXが「楽しさ」と「サステナビリティ」を両立できることを示す好例です。

BYD:Blade Batteryが拓く“安全性×価格競争力DX”」

BYDは、日本市場向けEV「ATTO 3」「SEAL」を展示。最大の特徴は、独自のBlade Battery。高い安全性と効率性をクラウドでモニタリングし、バッテリー寿命や充電最適化をAIで制御する仕組みは、EVの信頼性をDXで担保します。さらに、販売網拡大と価格競争力を武器に、日本市場でのシェア拡大を狙う戦略は、データ駆動型マーケティングと連動。クラウドで顧客データを分析し、パーソナライズ提案を行う仕組みは、D2Cモデルの進化を示唆します。

<DX視点での示唆>

  • バッテリー安全性+AI制御による信頼性DX
  • 顧客データ分析+D2Cモデル強化
  • クラウド連携で充電最適化

BYDは、ハードウェアの強みをクラウドとAIで補完し、EVの信頼性とコスト競争力を両立。日本市場での攻勢は、データ駆動型販売戦略と連動し、DXによる新しい成長モデルを描いています。

ヒュンデ:E-GMPと水素で描く“エネルギーDX”」

Hyundai(ヒョンデ)は、IONIQシリーズと水素燃料電池車「NEXO」を展示。E-GMPプラットフォームは、EVの共通基盤として、クラウド連携によるエネルギー管理やV2G(Vehicle-to-Grid)機能を実現。これにより、車両は“移動するエネルギーインフラ”へと進化します。さらに、ロボティクスやスマートモビリティとの連携は、都市交通DXの象徴。AIによる走行データ解析や、予防保守の自動化は、運用コスト削減と安全性向上に直結します。

<DX視点での示唆>

  • V2G+クラウド連携でエネルギーDX
  • ロボティクス連携による都市交通DX
  • AI解析で予防保守+安全性強化

Hyundaiは、EVと水素を軸に、モビリティをエネルギーインフラへと進化させる戦略を推進。クラウドとAIを活用した予防保守や都市交通DXは、スマートシティ構想の中核を担う取り組みです。

KIA:EV6・EV9が示す“サステナブルUXのDX”」

KIAは、EV6・EV9を中心に、SUVタイプのEVを展示。OTAアップデートやAIベースのドライバー支援は、SDV化の本格展開を示唆します。さらに、サステナブル素材を活用したインテリアや、クラウド連携によるUX最適化は、環境DXとデジタル体験の融合を体現。AIによる走行データ解析や、予防保守の自動化は、車両のライフサイクル全体をデータで管理する仕組みを構築します。

<DX視点での示唆>

  • SDV化+OTAアップデートでUX進化
  • サステナブル素材+クラウド連携
  • AI解析でライフサイクル管理

KIAは、SDV化とサステナビリティを両立させ、UXをデータ駆動で進化させる戦略を推進。EVを“持続可能なデジタルサービス”へと変える取り組みは、次世代モビリティの方向性を示しています。

二輪もありましたので、以下のように纏めておきます。

ヤマハカワサキスズキホンダBMWによる二輪の未来:電動化とコネクテッドで描く“ライディングDX”」

二輪メーカーの展示は、モビリティDXが四輪だけでなく二輪にも広がっていることを鮮明に示しました。ヤマハ、カワサキ、スズキ、ホンダのブースでは、電動化、AIアシスト、そしてコネクテッドサービスを軸にした次世代モデルが並び、ライディング体験をITで進化させる方向性が提示されました。

「ヤマハ:電動化とAIで描く“スマートライディング”」

ヤマハは、電動二輪コンセプトモデルを披露。都市型モビリティを想定した軽量EVバイクは、スマートフォン連携による走行データ管理や、クラウドを介したバッテリー診断機能を搭載。さらに、AIによるライディングアシストを視野に入れ、初心者でも安全に楽しめるUXを提案しました。

「カワサキ:ハイブリッドとSDV化で進化する“二輪の未来”」

カワサキは、ハイブリッド二輪モデルを展示。エンジンとモーターを組み合わせ、走行モードをソフトウェアで切り替える仕組みを採用。SDV化の波は二輪にも押し寄せており、制御プログラムの進化やクラウド連携による最適化が今後の方向性を示しています。

「スズキ:コネクテッドスクーターで描く“都市型モビリティDX”」

スズキは、コネクテッドスクーターを発表。クラウド連携でバッテリー残量やメンテナンス情報をスマホで確認できるほか、AIによる最適ルート提案機能を搭載。都市型MaaSとの統合を視野に入れた設計は、二輪が「個人の移動手段」から「都市交通の一部」へ進化する未来を示唆しています。

「ホンダ:eモビリティとスマートシティ連携で広がる“二輪DX”」

ホンダは、EVスクーター「Honda e:」シリーズを中心に、スマートシティとの連携を視野に入れた二輪DX戦略を披露しました。クラウド連携によるバッテリー管理、AIによる走行データ解析、そして安全支援機能を強化。さらに、MaaSプラットフォームとの統合を前提に、都市交通の一部として二輪を位置づける取り組みを加速しています。

「BMW:電動化とデジタルUXで描く“プレミアムライディングDX”」

BMW Motorradは、電動スクーター「CE 02」や「CE 04」を展示。クラウド連携によるバッテリー管理、スマートフォン統合、そしてARナビゲーションを搭載し、UXを強化。さらに、デジタルキーやアプリ連携によるパーソナライズ機能は、二輪を「デジタルライフの一部」へと進化させる方向性を示しました。

<DX視点での示唆>

  • 電動化+クラウド連携:バッテリー診断、メンテナンス予測
  • AIアシスト+SDV化:走行モードのソフトウェア制御、OTAアップデート
  • MaaS統合:都市交通との連携で二輪の役割を再定義

二輪のDXは、単なる電動化ではなく、データとAIでライディング体験を再構築する挑戦です。IT担当者にとって、この変化は、二輪市場におけるクラウドサービスやアプリ連携の新しいビジネスモデルを考えるきっかけになるはずです。

車両展示以外の注目コンテンツ

ここからは、車両展示だけでなく、キッザニア出張パビリオン、ミニカー展示、スーパーカー展示、体験型コンテンツ、そしてDX視点でのサステナビリティやライフスタイルまで、幅広い視点でイベントを総括していきたいと思います。

キッザニア出張パビリオン

Japan Mobility Showの目玉の一つが、キッザニアとのコラボレーションだったように思います。子どもたちは、自動車整備士やEV充電スタッフなど、モビリティ関連の職業を体験していました。実際の工具を使った整備体験や、EV充電シミュレーションは、未来のモビリティを身近に感じる貴重な機会。教育とエンタメを融合したこの企画は、家族連れにとって大切な想い出になったのではないでしょうか。

  • 実車を使った整備体験でリアルな学び
  • EV充電や安全チェックなど、次世代モビリティに直結する職業体験
  • 親子で楽しめる「未来の仕事」コンテンツ

ミニカー展示・コレクターズゾーン

トミカ(55周年)やホットウィールなど、人気ブランドのミニカー展示も注目ポイント。限定モデルやイベント記念品は、コレクター心をくすぐります。さらに、コレクター同士の交流スペースや、カスタムミニカーの展示もあり、趣味の世界が広がる場となっていました。

  • 限定モデルやイベント記念品の販売
  • コレクター交流スペースで情報交換
  • カスタムミニカーの展示で創造性を刺激

スーパーカー展示

ランボルギーニ、フェラーリ、マクラーレンなど、世界のスーパーカーが一堂に会するエリアは、フォトスポットとしても大人気。近年はEV化の潮流がスーパーカーにも及び、電動化モデルの展示もありました。高性能と環境対応の両立というテーマは、モビリティDXの象徴とも言えますね。

  • EVスーパーカーの登場で「高性能×環境対応」を実現
  • フォトスポットとしてSNS映えする空間
  • ブランドストーリーを体験できる展示演出

体験型コンテンツ

Japan Mobility Showは「見る」だけでなく「体験する」イベントへと進化しました。

  • VR試乗体験
    EVや自動運転車の未来を仮想空間で体験。リアルな走行感覚と未来都市のシナリオが融合。
  • ドローン・パーソナルモビリティ試乗
    都市交通の新しい形を体感。空飛ぶクルマや電動スクーターの試乗は、次世代モビリティの可能性を示します。
  • eスポーツ・シミュレーター
    レースゲームや運転技術を競う体験型イベント。プロドライバーとの対戦企画も話題に

フード&ライフスタイルゾーン

Japan Mobility Showは、モビリティとライフスタイルの融合を体現する場でもあります。地元グルメやカフェスペースが充実し、来場者は食事を楽しみながら最新技術を体験できました。

  • 地元食材を使った限定メニュー
  • EV充電しながらカフェでくつろぐ体験
  • モビリティとライフスタイルを結ぶ新しい価値提案

Japan Mobility Show 2025 に見る 日本OEMの競争環境と“次の10年”に向けた実行ポイント

Japan Mobility Showは、東京モーターショーから進化し、モビリティの未来を描く総合イベントとして開催されました。EV化や自動運転といった技術革新はもちろん、ITとデータを軸にした「モビリティDX」が鮮明に示されたことが最大の特徴です。車はもはや完成品ではなく、クラウドとつながり、データを活用する“ITプラットフォーム”へと進化しています。この潮流は、OEMのビジネスモデルを「販売」から「サービス」へと変え、データ駆動型の収益構造を生み出すはずです。

Japan Mobility Showで見えたDXの本質

展示会場で目立ったキーワードは、SDV(Software Defined Vehicle)、クラウド連携、AIによるUX強化、そしてサステナビリティでした。

  • SDV化:車両はソフトウェアで進化し、機能を柔軟に追加・改善できる時代へ。
  • クラウド連携:走行データを収集・解析し、予防保守やパーソナライズサービスを提供。
  • AI活用:UXの最適化、エネルギー効率改善、物流や都市交通の自動化。
  • サステナビリティ:EV、水素車、再エネ連携によるエネルギーDX。

これらは、OEMにとって「車両販売」から「データサービス」への転換を意味します。サブスクリプションモデルやMaaS連携は、収益構造を根本から変える可能性を秘めていますね。

Technosoft Automotive COOとしての視点

日本OEMはいま、構造変化の臨界点にいるはずです。Japan Mobility Show で最も強く感じたのは、 競争環境は「車の性能」ではなく「ソフトウェアとサービス」で決する段階に完全に移行したということです。 欧州・中国勢は SDV(Software Defined Vehicle)とサービス収益モデルにすでに大きく舵を切っており、 日本OEMがこれに追いつけるかどうかが、次の10年を左右します。

OEM幹部が直面している“本当の課題”

車両データを“サービス収益”に変換しているスピードが海外勢は圧倒的に速い。サプライチェーンとアフターサービスの標準化の徹底度が日本とは比較にならないレベルに来ている。グローバル SaaS を前提に、プロセス × IT × 組織 をセットで改革しているように見えます。裏を返せば、 ここを変えられれば、日本OEMにはまだ勝機がある とも言えます。

この3年間、OEMの方々と話すなかで、 幹部クラスがいま最も頭を悩ませている論点は共通しているように感じています。

  • プロセスとシステムが分断( 車両開発/購買/生産/アフターサービスが完全には連動していない)、 海外子会社はさらに独自運用 → 全体最適ができないため、スピード負けする
  • グローバル標準(SaaS)への適応遅れ。 海外勢は「変えられる業務は変える」という文化だが、日本側は「カスタマイズ前提」 → 開発費・保守費が雪だるま式に増える
  • サービス収益モデルへの転換が進まず。車両データの活用が部門間で分断、販社とのデータ連携も十分ではない → 収益化の道筋がつかず

OEMの幹部が「変えたいのに変えられない」根本的な理由は、 組織構造・システム構造・意思決定の構造が過去のままだからです。

OEM戦略を理解し、ビジネスアプリケーションで貢献

Japan Mobility Show を歩きながら強く思ったのは、 日本OEMはまだ戦える。 ただし、構造を変えられる企業だけが勝ち残る。 ということです。 技術力はまだ世界トップクラス。 課題は構造・スピード・組織文化です。変革の入口は、部門を横断する業務内容の標準化、車両データのサービス化、グローバル基準でのAIを活用したプロセス再設計。

昨今のDXの潮流

私たちTechnosoft Automotiveは、DMS(Dealer Management System)やNSC(National Sales Company)ソリューションをグローバルに展開し、OEMの販売・アフターセールス・デジタルマーケティング領域を支えるITパートナーです。Japan Mobility Showで示されたDXの潮流は、私たちが提供するソリューションの価値をさらに高めるものだと感じました。

各OEMが描くSDV化、クラウド連携、AI活用の方向性を深く理解し、それを販売・アフターサービス・マーケティングのIT基盤に反映します。

  • 顧客データと車両データを統合し、パーソナライズされたUXを提供
  • デジタルマーケティングで顧客接点を強化し、ブランド体験を進化
  • アフターセールス業務を効率化し、予防保守やサービス収益を最大化

グローバル展開支援

Technosoft Automotiveは、アジアオセアニア、欧州、中東、アフリカでの導入実績を活かし、OEMの海外展開を加速します。標準化テンプレートで複数国・複数ブランド対応を効率化し、IT戦略をグローバル規模で実現します。

データ駆動型サービスの構築

Dynamics 365・Power Platformを基盤に、走行データ・整備履歴・顧客行動を統合。AIによる予防保守、在庫最適化、収益分析を実現し、OEMの新しい収益モデルを支えます。

Japan Mobility Showが示す未来とTechnosoft Automotiveの使命

Japan Mobility Showは、モビリティDXの本質を鮮明に示しました。それは、「車両をITプラットフォーム化し、データを活用して新しい価値を創出する」ということです。OEMにとって、この変化は新しい収益モデルを生み出す大きなチャンスであると同時に、IT戦略の抜本的な再構築を迫る課題でもあります。

Technosoft Automotiveは、この変革を支えるグローバルパートナーとして、Microsoft Azure・Dynamics 365・Power Platform・Microsoft AI/Copilotを軸に、車両販売・アフターセールス・デジタルマーケティング領域のDXを加速します。私たちの使命は、OEMが描く未来のモビリティ戦略を理解し、それをビジネスアプリケーションに落とし込み、実現することです。

車両から都市へ、そして人へ広がるDXの波――その中心で、私たちも挑戦を続けています。単なるIT導入ではなく、業界の変革を共に推進するパートナーとして、OEM様やディーラー様に、価値を提供していけるように日々進化していきたいと改めて感じました。

一方、車両がソフトウェアを搭載したデバイスだと考えると、悪意をもった操作がスマホ一つでできてしまう事に、怖さを覚えます。安全で幸せな世界が未来永劫続きます様に。

それでは、今日はこのくらいで。Let’s Enjoy our DX365Life!

dx365jp
  • dx365jp
  • 24年ほど、Microsoft Dynamics ERP(NAV/AX)+CRMの導入コンサルティングに従事し、日本を含む34か国において導入コンサルティングを経験してきました。グローバル環境における“プロジェクト”と“マーケティング”を生業としております。

    最近は、【CRM/MKTG(攻めのDX)⇔ ERP(守りのDX)】+【ローコード】というDX365な活動に奮闘中です。Microsoft Dynamics 365 ビジネスで地球を90周中です。#DX365 #DynamicsIoT

    Microsoftの運営する外部技術者グローバル組織「Microsoft MVP(*日本165名/世界3023名)・ Microsoftのトラスティッドアドバイザーである「Microsoft Regional Director (*日本4名/世界189名)」として、複数のITコミュニティーにて活動中。(*2022/07/06時点)

    プロフィールはこちら→bit.ly/Dynamics365JP