生成AIと人間の役割分担

こんばんは!室長こと、吉島良平Microsoft MVP for Business ApplicationsMicrosoft Regional Director) です。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。ちょっと前回の投稿から時間がたってしまいました。いやぁ、毎日暑いし、津波も台風も来るし、なんだか憂鬱になっちゃいますね。7月度は年度締め処理があったり、フィリピン出張があったりと超バタバタしておりました。個人的にはMicrosoft MVP(ビジネスアプリケーション領域/11年目)とMicrosoft Regional Director(6年目)を再受賞することができました。お祝いのメッセージをくださった皆さま、ありがとうございました。もっとITコミュニティーに貢献しなくてはと、日々プレッシャーを感じています。

前回のBlog≪DXの現在地と未来地図≫に対して、個人的にフィードバックをくださった方々も結構多くて驚きました。『わかりやすいDXの説明!』『社内に展開した』『室長のITMediaの連載記事を思い出した』『このネタ続けて欲しい』『うちの会社で話をして欲しい』等、ありがたいお言葉、嬉しかったです。ということで、今回は以下のお題目でお届けしたいと思います。

生成AIと人間の役割分担~Copilotと人間の協働で生まれる“価値ある仕事”とは?~

生成AIの進化は、業務のあり方を根本から変えつつあります。Microsoft CopilotやChatGPTのようなツールは、日々の業務を支援する「デジタルパートナー」として定着し始めています。しかし、AIが担える領域と、人間が担うべき価値ある仕事は明確に分かれつつあります。本稿では、マイクロソフトのビジネスアプリケーション領域におけるCopilotの活用事例を紹介しながら、「人間が担うべき役割とは何か」について考察してみたいと思います。

≪Copilotが担う業務領域≫

AIと人間が担う役割をタスク別に考えると、こんな感じでしょうか。

当社Technosoft Automotiveでは、マイクロソフトのビジネスアプリケーションを活用して、自動車販売会社の販売システム、ディーラーマネージメントシステムを開発し、お客様にお届けしています。

Technosoft Automotive Solution

Microsoft Copilotが担う業務領域を、日々の業務や、過去の経験に基づき、Dynamics 365の主要アプリケーションに沿って具体的に整理すると以下のように表現できます。

≪人間が担うべき価値ある仕事とは何か?≫

以下のように表現してみてはどうでしょうかね。

  • 共感力

顧客や同僚の感情を理解し、適切に対応する力。これは営業やカスタマーサポートの現場で特に重要。

  • 創造力

新しいサービスや業務プロセスを設計する力。Power Platformを使った業務改善などは、人間の創造力が鍵。

  • 判断力・倫理観

複雑な意思決定や、社会的・文化的な文脈を踏まえた対応。AIにはまだ難しい領域。

これらは、AIには代替できない領域であり、DX推進においては「人間中心設計(Human-Centered Design)」が不可欠です。

≪AI+人間の協働モデル≫

「AIが業務を支援し、人間が価値を創造する」──これは、Technosoft Automotive Solution(TAS)を展開する中で私が強く感じていることです。Copilotは、現場の業務を加速させる強力なツールですが、最終的な判断や顧客との関係構築は人間にしかできません。DXを推進する上で重要なのは、「人間中心の設計(Human-Centered Design)」です。AIを導入することが目的ではなく、人間の力を最大限に引き出すためにAIをどう活用するかが問われています。AIは人間の代わりではなく、人間の可能性を広げる道具です。Copilotのような生成AIは、業務の効率化だけでなく、創造性や判断力を引き出すパートナーとして活用されるべきです。DXの本質は、技術ではなく「人間の力をどう引き出すか」にあります。これからのDXは、AIと人間が協働することで、より豊かで意味のある働き方を実現していくでしょうね。

≪協働モデルの導入ステップ≫

AIが業務の「準備・分析・自動化」を担い、人間が「判断・創造・関係構築」を担うことで、DXの本質的な価値を引き出す事ができますが、協働モデルの導入には順序があります。難易度お高めです。

私、室長が自身で提唱している「AI+人間の協働モデル」の導入は、単なるツール導入ではなく、組織全体の働き方と価値観を見直すプロセスです。そのステップは5段階に分かれており、まずは業務の棚卸しを通じてAIと人間の役割を明確化し、次にMicrosoft CopilotやPower Platformなどのツールを選定・導入します。

その後、AIと協働できる人材の育成を進め、評価制度や組織文化を「創造性・判断力・共感力」を重視する方向へと再設計します。最後に、継続的な改善とフィードバックループを構築することで、AIと人間が共に進化し続ける協働体制を確立します。このモデルは、AIを業務の代替ではなく「人間の力を引き出す支援技術」として位置づけるものであり、DXの本質を体現するアプローチです。

AIがどんどん進化している今、私たちの働き方も大きく変わってきました。でも、AIは人間の代わりじゃなくて、頼れる相棒みたいな存在です。Copilotのようなツールが業務をサポートしてくれることで、私たちはもっと「人間らしい仕事」に集中できるようになります。創造したり、判断したり、誰かに寄り添ったり──そんな価値は、やっぱり人にしかできませんよね。AIと人がうまく協力し合うことで、DXはもっと意味のあるものになっていくはずです。

次回は「業界横断型のDX」について、いろんな事例を交えながら考えてみたいと思います。

あ、次回はTechnosoft Automotive Days 2025(オンラインイベント)についても、合わせてご紹介させていただきたいと思います。TSAD2024の内容はこちらで確認できます

それでは今日はこのくらいで。Let’s Enjoy our DX365Life!

dx365jp
  • dx365jp
  • 24年ほど、Microsoft Dynamics ERP(NAV/AX)+CRMの導入コンサルティングに従事し、日本を含む34か国において導入コンサルティングを経験してきました。グローバル環境における“プロジェクト”と“マーケティング”を生業としております。

    最近は、【CRM/MKTG(攻めのDX)⇔ ERP(守りのDX)】+【ローコード】というDX365な活動に奮闘中です。Microsoft Dynamics 365 ビジネスで地球を90周中です。#DX365 #DynamicsIoT

    Microsoftの運営する外部技術者グローバル組織「Microsoft MVP(*日本165名/世界3023名)・ Microsoftのトラスティッドアドバイザーである「Microsoft Regional Director (*日本4名/世界189名)」として、複数のITコミュニティーにて活動中。(*2022/07/06時点)

    プロフィールはこちら→bit.ly/Dynamics365JP