Japan Mobility Show 2023 参加報告

こんにちは! 室長こと、吉島良平Microsoft MVP for Business ApplicationsMicrosoft Regional Director) です。皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

50日間ほどにわたりフランスで開催されたラグビーワールドカップは南アフリカの優勝で幕を閉じました。

南アフリカは、なんと、このノックアウトステージを対フランス・イギリス・ニュージーランドと全て1点差で勝ちきってきました。世界最高峰の試合が続く中で、信じられない事です。南アフリカ優勝、ワールドカップ2連覇おめでとうございます!素晴らしい結果です。

RWC2023ノックアウトステージ

各試合から沢山のインプットを得ることができて最高でした。次は2027年オーストラリア大会になります。なんだか、早速”ロス”がはじまってしまった感がありますが、

日本でこれだけの有名な選手が見れるんですね!

世界的な選手が沢山プレーする国内のトップリーグ、大学選手権もあるし、NFL(アメフト)も大好きなダラスカウボーイズが今年も調子がよさそうなので、まだまだ楽しめそうです。

球技の日本代表チーム、そうですね。サッカー、バスケットボール、バレーボール、野球、ラグビーもそうですが、チームスポーツは全体的に結果いいように感じているのは私だけなのでしょうか?逆に個人単位で競うスポーツは結果がイマイチな気がします。パンデミック以降、“チームが、まとまった?”のでしょうか。難しい時期を体感した後の日本はいつも強くなる気がします。私の勘違いですかね?個人的に、なんだかそのように感じる事が最近増えました。

さて、前回はオートモーティブ業界向けセミナーの日本初開催(11月24日午後/日本マイクロソフト株式会社セミナールーム)について記載をしましたが、

日本初開催

本日はJapan Mobility Show 2023について書き残しておきたいと思います。↓いい、キャッチコピーですよね↓

Japan Mobility Show

以前は、「東京モーターショー」という名前でしたが改名されましたね。会場は東京ビックサイトです。過去最高の475社が参加して、最先端のモビリティー(移動手段)に関する技術・テクノロジーを披露・展示していました。10月28日(水曜日)から11月5日(日曜日)の9日間開催されています。

会場案内図

一言でいうと、オートモティブが好きな方だと数日間楽しめる大イベントです。電気自動車(EV)の試作車が沢山あり、「未来」を体感することができます。小さい子供たち向けの職業体験施設「キッザニア」では、日産自動車の高級スポーツカー「GT―R」の生産方法について学べるブースを用意されていました。いやぁ、おっさんも子供たちに交じりたかった(笑)なので、ご家族で週末に出向かれても楽しめると思います。ちょっと入場料が高いと感じるのですが、ゲームコーナーや、最新技術を体感できるコーナーも多く、十分取り返せるコンテンツ群が揃っていると思いました。

室長は本日28日(土曜日)にいつもお世話になっているOEM様のブースを中心に見てきました。朝9時から、17時半くらいまでいました。これから行かれる方もいらっしゃるかと思いますので、図面のPDFを↓においておきますね。クリックすると開くようにしておきます。東ホールからも入ることができますので、近いほうからご入場ください。

東展示棟1F(東123ホール)
東展示棟1F(東456ホール)
東新展示棟1F(東78ホール)
西展示棟4F(西34ホール)
南展示棟1F/4F(南12ホール/南34ホール)

全体的には、モータースポーツ・キャンピングカーエリアを除くと、時代の流れを汲んでEVカー中心の展示がOEMブースには多かったですね。カーボンフットプリント(CFP)に関する展示をしているところも結構ありました。印象に強く残ったのは、スタートアップ(新興企業)の露出です。大手メーカーへ対抗して斬新なアイデアを盛り込んだ差別化戦略をとっていました。いくつかご紹介しておきます。

AI(人工知能)の開発技術を生かし、完全な自動運転車の量産を掲げるチューリングは、真っ赤なオープンカータイプのEVを展示していました。「テスラを超える」を合言葉にIT技術者が起業した会社のようです。すっご!夢がある!

TURING

続いて、初代から進化したFOMM TWOです。インホイールモーターと自動運転技術の融合による「全方位自動運転機能」を搭載しています。最小回転半径1.9mってどんだけーぇですよね。軽自動車って4-5mのはずです。全方位を実現しようとすると機敏性が求められますしね。そして、なんと、なんとですよ。この車は、水に浮かぶらしいんです。タイヤのホイールに装備した水搔で水上を進むようです。東日本大震災の教訓を踏まえた「水に浮かぶEV」を開発中だとか。

FOMM TWO
FOMM

AIMは、沖縄県の久米島町が協力し、離島の環境や道路事情に重点を置いて開発された小型のEV車です。

県内で初めて2050年までに脱炭素を目指すと宣言した久米島町が町内の道路のデータを提供するなど協力して、愛知県の自動車エンジニアリング会社「エイム」が開発しました。車は、2人乗りで1回の充電で120キロ走ることができ、高速道路がなく狭い道路が多い離島で使用するため、最高速度は時速60キロまでに抑えるようです。装備もエアコンなど最低限にとどめ価格はなんと100万円以下とのこと。来年の春以降本格的に走行試験を行って、2年後には製造・販売をはじめ、最終的な組み立て工場をうるま市に設置し地元の雇用にもつなげていく方針とのことでした。「離島や過疎地にあうような車をつくりたい。沖縄の人たちの意見を聞いて必要な車として沖縄で製造していけるようなことをしたい」と説明を受けました。

次は、日本発の小型商用EVである「PUZZLE(パズル)」です。災害時に役立つ移動電源機能、エマージェンシーキットを常備しているとのこと。EV普及率の低い日本において、街の隅々を走り、配送事業に携わる軽商用車をEV化することで、環境負荷低減、自然災害に強い街づくりに貢献できるというのが開発にいたった背景のようです。「サステナビリティ」「コネクティビティ」「社会貢献」を一つの車両に集約し、社会の“1ピース”となることを目指していると説明を受け感銘を受けました。デザインもとてもユニークで可愛いですよね。応援したくなります。

PUZZLE(パズル)

そうなんです。このイベントはモーターショーではなく、「Mobitily」なんです。は、本来「(体の)動きやすさ、機動性」や「(社会などの)流動性、移動性」を意味する英単語。転じて、交通領域では「人やもの、ことを空間的に移動させる能力、あるいは機構」を指すようになりました。高度情報通信社会の到来、グローバライゼーションの拡大、地球環境問題の深刻化、そしてコロナ禍がもたらした非接触型の新しい生活様式など、社会は大きな変革期を迎えています。この新しい社会で「Mobility」はどんな風に進化していくのでしょうかね。この「Mobility」の可能性を探ることができるのが、この「Japan Mobility Show」なのです!

いかがです?皆さん、参加してみたくなりましたか?(笑)

そこのお父さん、そしておじいさん!これ見て!僕が小学生の頃、ミラ沢山見かけました。ホント、懐かしいなぁ。

シャレード、ミラがある!

ヒトやモノ、コトをもっと遠くへ、ずっと速く、さらに快適に、より確実に移動させるために、人間は知恵を寄せ合い工夫を重ねテクノロジーを磨きながら、より優れたMobility(移動手段)を生み出し続けてきたんだなぁと感慨深くなりました。よっしゃ!これでおじいちゃんも、お父さんもイベントを楽しめるね!

振り返ると、コロナを経験して、家族での楽しみ方も変わってきたように思います。キャンピングカーでファミリータイムをエンジョイする。そんなライフスタイルもいいなざ感じているそこのお父さん!はキャンピングカーエリアに行ってみましょう!

キャンピングカーエリア
大人気エリアの一つでした。
お値段が結構強烈ですが、いいなぁ。雰囲気も少しだけ共有しますね。

当社の日本法人でキャンピングカーをエンジョイしているコンサルタントがいるので、正直羨ましいなぁと感じました。社会と家族・個人が豊かになる。これがMobilityのゴールの一つだから、キャンピングカーエリアもあるんでしょうね。

東展示棟1Fには弊社のクライアント様も沢山出展していらっしゃいました。会場の全体的な雰囲気も少しだけご紹介します。会場の中央から見ると、こんな感じです。では、まずは東1・2・3ホールから見ていきましょう。

Mazda

マツダは、『クルマが好き』が、つくる未来がテーマ。ロータリーエンジンを搭載したコンパクトスポーツカーコンセプトの「ICONIC(アイコニック)SP」を展示していたのがとても印象的でした。

う、美しい!

Subaru

スバルからはEVのコンセプトモデル「SUBARU SPORT MOBILITY Concept(スバル・スポーツモビリティー コンセプト)」や「空の移動革命」をうたう「SUBARU AIR MOBILITY Concept(スバル・エアモビリティー コンセプト)」、新型「レヴォーグ レイバック」とその用品装着車などを出展していました。

TOYOYA

トヨタ自動車のテーマは「クルマの未来を変えていこう-Find Your Future」らしいです。コンセプトカー「IMV0」の特徴である自由な拡張性を示す例として荷台に架装された「CAPSULE BAR」や、アクセル/ブレーキの操作をせず運転が可能なコックピットコンセプト「NEO Steer(ネオステア)」といった体験型コンテンツが人気を集めていました。

Daihatsu

ライフスタイルや使用目的の変化に応じて、ボディーデザインそのものを変更できる軽自動車コンセプト「me:MO(ミーモ)」や今後量産化が大いに期待される「VISION COPEN(ビジョン コペン)」が展示されていました。

いすゞ/UDトラックス

三菱ふそう

日野

メルセデス・ベンツ

続いて、東4・5・6ホールを見ていきましょう。

入り口付近から。

真ん中あたりから見るとこんな感じでした。

Kawasaki

↓これまぢヤバイ(笑)

レクサス

レクサスは「乗りたい未来を探しにいこう!」をコンセプトにVRシミュレーターを使用した「Lexus Electrified VR Experience」を展示していて、未来のドライブを疑似体験できるコーナーが人気でした。

BYD

中国メーカーは真新しいので見たかった方がおおかったのではないでしょうか。

三菱

スタートアップ企業LIFEHUB社と共同開発した未来の電動小型モビリティー「Last 1 mile Mobility(ラストワンマイル モビリティー)」と、電動クロスオーバーMPVのコンセプトモデル「D:Xコンセプト」を世界初公開!

 

日産

日産の主役もEVコンセプトモデル。「さあ、未来にもっとワクワクを。Electrifying Excitement」を掲げ、EVによって実現されるであろう未来の世界をテーマに、オンラインゲーム「フォートナイト」内の「Electrify the World」と、そこで登場するハイパーシリーズなどを展示していた。いかにも、遊び心を忘れない日産らしい取り組みで素敵まくり!

BMW

スズキ

未来の都市を疑似体験するツアーも「世界中に、ワクワクの、アンサーを。」をテーマに四輪車や二輪車のコンセプトモデルや次世代モビリティーを展示していました。「eVX」は同社のEV世界戦略車の第1弾モデル。今後はEVへのシフトを進めていくことになるのでしょうか。

ヤマハ

ホンダ

ソニーとの共同開発車である「AFEELA Prototype(アフィーラ プロトタイプ)」など、使用済みのアクリル樹脂を再利用して製作された四輪と二輪の電動モビリティーを紹介していました。「Honda DREAM LOOP」がキーワードだと感じました。

ソニー・ホンダモビリティー

Sony製品を多用する私にはとても魅力的に見えました。「モビリティー+エンターテインメント」これは、きっと来るぞ!

では次に、モータースポーツエリアを見てみましょう!

やっぱり、レーシングカーはかっこいいですね。

その他にも多くの企業が出展されていました。あと少しだけ、お写真をおいておきますね。

「移動」をキーワードとした未来を表現しようとしているこのイベントについて少し考えてみました。これまでの東京モーターショーは、オートモティブ業界を中心にしていた印象が強かった気がします。今回は、自動車業界だけではなく、関連企業や他業種、あるいは新興企業(スタートアップ)、学生を含む各種団体などとも協力していました。475社の企業、さらに100万人を大きく超えたいとするゲストと、モビリティー(移動)をキーワードとした私たちの未来の姿を真剣に考えてもらいたいというのが、基本コンセプトとなっているようで、より参加型のイベントを主催者は作り上げたいと考えたのかなと感じました。関係者の皆さま、素晴らしいイベントの開催、ありがとうございます!

大型シアターでのショートークイベント、モビリティー産業の未来を担うスタートアップと企業や来場者が出会える場の提供や支援、日本の未来をつくるためのフォーラムなどが行われていて、単なるエンターテーメントなコンテンツだけではなく、知的好奇心を刺激する興味深いプログラムがイベント開催中楽しめます。ご都合がつくようであれば参加してみてはいかがでしょうか。

今回展示されている中で、もし1台を選ぶならば、個人的にはロータリーEVでカーボンニュートラル対応が可能となるかもしれない「マツダ・アイコニックSP」です。フォルムがめちゃ美しく、CFPを考慮しながらMazdaらしいwkwkを表現しようとしているところが最高にクールでした!

皆さんの一番のお気に入りも教えてくださいね!

そして、11月24日(金)の午後は、日本マイクロソフトで初開催となりますオートモーティブ業界向けセミナーにもいらしてくださいね。(→お申込みはこちらから←)マイクロソフトのビジネスアプリケーションを活用したディーラーマネージメントシステムをご紹介致します。

いよいよ日本初開催

それでは、今日はこのくらいで。Let’s Enjoy our DX365 Life!

dx365jp
  • dx365jp
  • 20年ほど、Microsoft Dynamics ERP(NAV/AX)の導入コンサルティングに従事し、日本を含む30か国において導入コンサルティングを経験してきました。グローバル環境における“プロジェクト”と“マーケティング”を生業としております。

    最近は、【CRM/MKTG(攻めのDX)⇔ ERP(守りのDX)】+【ローコード】というDX365な活動に奮闘中です。Microsoft Dynamics 365 ビジネスで地球を80周中です。#DX365 #DynamicsIoT

    Microsoftの運営する外部技術者グローバル組織「Microsoft MVP(*日本165名/世界3023名)・ Microsoftのトラスティッドアドバイザーである「Microsoft Regional Director (*日本4名/世界189名)」として、複数のITコミュニティーにて活動中。(*2022/07/06時点)

    プロフィールはこちら→bit.ly/Dynamics365JP